NY為替見通し=1月米消費者物価指数(CPI)の上下サプライズに要警戒か
本日のNY為替市場のドル円は、1月米消費者物価指数(CPI)の上下のサプライズに警戒する展開となる。
1月米消費者物価指数(CPI)は、前月比+0.2%、前年比+2.9%と予想されており、昨年12月の前年比+3.4%から伸び率鈍化、コア指数は前月比+0.3%、前年比+3.7%と予想されており、12月の前年比+3.9%から伸び率鈍化が見込まれている。
直近のシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」では、3月米連邦公開市場委員会(FOMC)でのFF金利誘導目標5.25-50%の据え置きはほぼ確実視されているが、5月FOMCでのFF金利誘導目標の据え置き確率は40%程度、0.25%の利下げ開始確率が52%程度になっている。
1月米CPIの伸び率が予想を上回った場合は、5月FOMCでの据え置き確率を高めることでドル買い要因、予想を下回った場合は、利下げ確率を高めることでドル売り要因となる。
先日の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明やパウエルFRB議長の会見では、インフレ率が目標の2%に向けて低下しているという「確信(confidence)」を強めたいと示唆しており、3月FOMCでの利下げ開始の可能性を低下させた。そして、インフレ鈍化が継続するだけでなく、住宅や他のサービス分野にしっかりと広がること、すなわちディスインフレの広がりを待つ可能性が示唆されており、利下げ開始の時期がさらに先延ばしされる可能性が浮上している。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、2023年11月17日の高値の150.78円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、2月12日の安値の148.93円。
(山下)
1月米消費者物価指数(CPI)は、前月比+0.2%、前年比+2.9%と予想されており、昨年12月の前年比+3.4%から伸び率鈍化、コア指数は前月比+0.3%、前年比+3.7%と予想されており、12月の前年比+3.9%から伸び率鈍化が見込まれている。
直近のシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」では、3月米連邦公開市場委員会(FOMC)でのFF金利誘導目標5.25-50%の据え置きはほぼ確実視されているが、5月FOMCでのFF金利誘導目標の据え置き確率は40%程度、0.25%の利下げ開始確率が52%程度になっている。
1月米CPIの伸び率が予想を上回った場合は、5月FOMCでの据え置き確率を高めることでドル買い要因、予想を下回った場合は、利下げ確率を高めることでドル売り要因となる。
先日の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明やパウエルFRB議長の会見では、インフレ率が目標の2%に向けて低下しているという「確信(confidence)」を強めたいと示唆しており、3月FOMCでの利下げ開始の可能性を低下させた。そして、インフレ鈍化が継続するだけでなく、住宅や他のサービス分野にしっかりと広がること、すなわちディスインフレの広がりを待つ可能性が示唆されており、利下げ開始の時期がさらに先延ばしされる可能性が浮上している。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、2023年11月17日の高値の150.78円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、2月12日の安値の148.93円。
(山下)