ニューヨーク外国為替市場概況・14日 ユーロドル、3日ぶり反発

 14日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは3営業日ぶりに反発。終値は1.0727ドルと前営業日NY終値(1.0709ドル)と比べて0.0018ドル程度のユーロ高水準となった。欧州市場では米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測の後退を背景にユーロ売り・ドル買いが優勢となり、一時1.0695ドルと昨年11月14日以来3カ月ぶりの安値を付ける場面があった。
 ただ、デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁がECBの早期利下げに慎重な姿勢を示すと買い戻しが優勢に。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.24%台まで低下したこともユーロ買い・ドル売りを促し、2時前に一時1.0735ドルと日通し高値を付けた。
 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時104.66と日通し安値を付けた。

 ドル円は3日ぶりに反落。終値は150.58円と前営業日NY終値(150.80円)と比べて22銭程度のドル安水準だった。前日の1月米CPIの上振れを受けて急伸した反動が出たほか、米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りが入り、3時過ぎに一時150.35円と日本時間夕刻に付けた日通し安値に面合わせした。ただ、日米金融政策の方向性の違いに着目した円売り・ドル買いは出やすく、下押しも限定的だった。

 ユーロ円は小幅ながら続伸。終値は161.53円と前営業日NY終値(161.48円)と比べて5銭程度のユーロ高水準。日本時間夕刻に一時160.96円と日通し安値を付けたものの、前日の安値160.79円がサポートとして働くと下げ止まった。米国株や日経平均先物の上昇を背景に投資家のリスク志向が改善すると円売り・ユーロ買いが優勢となり、取引終了間際に161.59円と日通し高値を更新した。

 代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインはこの日も買いが優勢となった。対ドルでは一時5万2053ドル前後と2021年12月以来の高値を付けたほか、対円では782万円台と史上最高値を更新した。

本日の参考レンジ
ドル円:150.35円 - 150.83円
ユーロドル:1.0695ドル - 1.0735ドル
ユーロ円:160.96円 - 161.59円

(中村)
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