21日香港株=反落して始まるか、米ハイテク株安が重荷

 21日の香港市場は反落して始まるか。前日の米ハイテク株安の流れを引き継ぐと予想する。3連休明けの取引となった20日のNY市場では、21日引け後に決算発表を控えるエヌビディアが大幅安となったほか、年初から大きく上昇した主力ハイテク株やイーライ・リリーなどのヘルスケア株の一角が利益確定売りに押された。

 もっとも、米長期金利の上昇が一服したことで、売り一巡後はハンセン指数が下げ渋る展開があり得る。50日移動平均(20日大引け時点で16139.35ポイント)が下値支持線として意識されそうだ。業績見通しや決算発表を受けた個別物色も引き続き活発だろう。きょうはハンセン指数構成銘柄のHSBC(00005)とハンセン銀行(00011)が2023年12月本決算、トリップ・ドットコム(09961)が23年10-12月期決算の発表を予定している。

 20日のNY株式相場は主要株価指数のダウ平均、ナスダック総合、S&P500がそろって続落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株のアリババ集団とテンセント(00700)、美団(03690)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)、中国4大商業銀行の中国建設銀行(00939)、アジア保険会社のAIAグループ(01299)が香港終値を下回った。半面、国際金融銘柄のHSBC(00005)が上回って引けた。
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