東京外国為替市場概況・12時 ドル円、弱含み

 29日の東京外国為替市場でドル円は弱含み。12時時点では149.78円とニューヨーク市場の終値(150.69円)と比べて91銭程度のドル安水準だった。月末ということもあり東京仲値が不足で、邦銀を中心に仲値が終わるまではドル円は堅調地合いを維持していた。しかし、高田日銀審議委員が滋賀県で行われた金融経済懇談会で「2%目標の実現がようやく見通せる状況になってきた」と発言すると、早期のマイナス金利解除への期待が高まり本邦債券は下落(利回りは上昇)した。本邦金利の上昇に連れて円買いが進み、12時過ぎには2月20日以来となる149.75円まで弱含んだ。

 ユーロドルは小動き。12時時点では1.0836ドルとニューヨーク市場の終値(1.0838ドル)と比べて0.0002ドル程度のユーロ安水準だった。ユーロ円の売りで上値が抑えられたものの、対円でドルが売られていることがサポートになり小動き。

 ユーロ円は大幅下落。12時時点では162.31円とニューヨーク市場の終値(163.33円)と比べて1円2銭程度のユーロ安水準だった。高田日銀審議委員の発言が伝わるとドル円に連れて162.26円まで売られた。一時下げ幅を縮小していた日経平均株価が、本邦金利の上昇の影響で再び上値が重くなったこともあり、日通し高値から1円超の大幅下落となった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.75円 - 150.70円
ユーロドル:1.0828ドル - 1.0841ドル
ユーロ円:162.26円 - 163.33円


(松井)
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