欧州外国為替市場概況・20時 ドル円、急落

 8日の欧州外国為替市場でドル円は急落。20時時点では147.09円と17時時点(147.87円)と比べて78銭程度のドル安水準だった。一部通信社が「日銀はマイナス金利政策を3月に終了する方向に傾いているが、最終的な判断は大手企業による労使交渉の集中回答日となる13日の行方次第」と伝えると、ここもとの賃上げ交渉における高めな要求に関するニュースが聞かれる状況もあってか、為替は円買いで反応。ドル円は一時146.88円と2月2日以来の147円割れまで円高・ドル安となった。「日銀は国債買い入れ規模を示す新たな量的金融政策の枠組みを検討」との報道も政策変更の思惑を高め、円買いを促したもよう。

 ユーロ円も下振れ。20時時点では160.83円と、17時時点(161.68円)と比べて85銭程度のユーロ安水準だった。クロス円も軒並み円高推移。ユーロ円は欧州中央銀行(ECB)利下げ観測も手伝って、160.62円までユーロ売り・円買いが進んだ。ポンド円も188.39円、豪ドル円は97.59円、NZドル円は90.88円と、他通貨も軒並み対円で急落した。

 ユーロドルは重い動き。20時時点では1.0933ドルと17時時点(1.0933ドル)と比べて横ばいだった。今後のECB利下げを意識させたビルロワドガロー仏中銀総裁の発言やユーロ円への連れ安で1.0926ドルまで下値を探った。低下傾向の米長期金利や対円でのドル急落は支えとなったようだが戻りは鈍かった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:146.88円 - 148.12円
ユーロドル:1.0926ドル - 1.0956ドル
ユーロ円:160.62円 - 162.17円

(関口)
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