ロンドン為替見通し=米10年債利回りの動向を睨みながらの相場展開か

 本日のロンドン為替市場のユーロドルとポンドドルは、主要な経済指標や要人の発言などが予定されていないことで、米10年債利回りの動向を睨みながらの相場展開が予想される。

 先週末発表されたユーロ圏の2023年10-12月期の実質域内総生産(GDP)改定値は、前期比ゼロ%と横ばいだったが、依然として、リセッション(景気後退)に陥る可能性は残されている。

 さらに、「欧州中央銀行(ECB)当局者らは初回利下げについて6月を圧倒的に支持している」との報道や「依然として4月利下げ開始を主張する一部当局者の支持を得るために、7月に2回目の利下げを行うという案も浮上している」との報道が伝わっており、ユーロの上値を抑えている。

 また、英国経済は2四半期連続でのマイナス成長でテクニカル・リセッションに陥っており、イングランド銀行金融政策委員会(MPC)による利下げ開始時期を探る展開となっている。
 OIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、イングランド銀行(BOE)の利下げ開始時期は8月と見込まれている。


想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1046ドル(1/2高値)
・ユーロ円:162.04円(日足一目均衡表・転換線)
・ポンドドル:1.2996ドル(2023/7/27高値)
・ポンド円:189.72円(日足一目均衡表・転換線)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0858ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:159.03円(日足一目均衡表・雲の上限)
・ポンドドル:1.2747ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ポンド円:188.24円(3/7安値)



(山下)
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