今日の株式見通し-堅調か 市場予想を上回るCPIを受けても米国株は上昇

 東京市場は堅調か。米国株は上昇。ダウ平均は235ドル高の39005ドルで取引を終えた。2月消費者物価指数(CPI)は市場予想を上回り、10年債利回りは上昇した。しかし、概ね想定線の内容と受け止められ、エヌビディアやマイクロソフトなどグロース株が大幅上昇。リスク選好ムードが強まった。S&P500が史上最高値を更新。エヌビディアは7%を超える上昇となった。米金利上昇で為替は円安(ドル高)に傾斜。ドル円は148円台に乗せる場面があり、足元147円60銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて390円高の38880円、ドル建てが465円高の38955円で取引を終えた。

 注目の指標を確認して米国株が強い動きを見せ、円高にも一服感が出てくるという、日本株にとって理想的な状況。11日の大幅安で悪化していたセンチメントが改善し、広範囲に買いが入ると予想する。強めの米CPIが米国株の売り材料とならなかったことで、来週のFOMC(3/19~20)が株式市場の混乱を招く可能性も低下した。エヌビディアの急伸を受けて、半導体株が上昇の先導役になると見込まれる。高く始まり、場中も上を試しやすい地合いが続くだろう。日経平均の予想レンジは38900円-39400円。
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