NY為替見通し=ドル円、米国経済指標を見極めつつ円買い介入の可能性に要警戒か
本日のNY為替市場のドル円は、米国の経済指標を受けて152円方向に買い上げられた場合は、152円のノックアウト・オプションを巡る攻防戦や本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入の可能性に警戒していく展開となる。
今週の米国の重要な経済指標は、明日29日に発表される米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視している2月PCE総合価格指数であり、パウエルFRB議長の講演も予定されていることで、本日の米経済指標による大幅な値動きは想定しづらい。
本日は、10-12月期米国内総生産(GDP)確定値が上方修正された場合や前週分の米新規失業保険申請件数が強い雇用市場を示唆した場合、また、3月米シカゴ購買部協会景気指数や3月米消費者態度指数の確報値などのポジティブサプライズに警戒しておきたい。
ドル円が好調な米経済指標を受けて152円に控えているノックアウト・オプションに向けて買い上げられた場合、昨日同様の防戦売りとの攻防戦となり、本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入の可能性にも警戒しておきたい。
2022年10月21日にニューヨーク市場で断行されたドル売り・円買い介入は、東京時間23時30分頃に行われ、ドル円は高値151.95円から安値146.23円まで、5.72円下落した。当時の投機筋の円売り圧力を示唆するシカゴIMM通貨先物の円売り持ち高は、94336枚、ボラティリティー増大の目安であるボリンジャー・バンド+2σは150.39円だった。
3月19日時点のIMM通貨先物ポジションの円売り持ち高は116012枚、本日のボリンジャー・バンド+2σは152.94円付近に位置している。
また、2022年9月22日の東京時間午後17時30分頃に、ドル円が145円台に乗せたタイミングで行われた円買い介入は、9月7日にドル円が144.99円まで上昇した翌日に三者会合(財務省・日銀・金融庁)が開催された後だった。
昨日ドル円が151.97円まで上昇した後に三者会合が開催されたことで、152円台乗せでの円買い介入が話し合われた可能性にも警戒しておきたい。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、1990年7月6日の高値の152.30円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、日足一目均衡表・転換線の150.44円。
(山下)
今週の米国の重要な経済指標は、明日29日に発表される米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視している2月PCE総合価格指数であり、パウエルFRB議長の講演も予定されていることで、本日の米経済指標による大幅な値動きは想定しづらい。
本日は、10-12月期米国内総生産(GDP)確定値が上方修正された場合や前週分の米新規失業保険申請件数が強い雇用市場を示唆した場合、また、3月米シカゴ購買部協会景気指数や3月米消費者態度指数の確報値などのポジティブサプライズに警戒しておきたい。
ドル円が好調な米経済指標を受けて152円に控えているノックアウト・オプションに向けて買い上げられた場合、昨日同様の防戦売りとの攻防戦となり、本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入の可能性にも警戒しておきたい。
2022年10月21日にニューヨーク市場で断行されたドル売り・円買い介入は、東京時間23時30分頃に行われ、ドル円は高値151.95円から安値146.23円まで、5.72円下落した。当時の投機筋の円売り圧力を示唆するシカゴIMM通貨先物の円売り持ち高は、94336枚、ボラティリティー増大の目安であるボリンジャー・バンド+2σは150.39円だった。
3月19日時点のIMM通貨先物ポジションの円売り持ち高は116012枚、本日のボリンジャー・バンド+2σは152.94円付近に位置している。
また、2022年9月22日の東京時間午後17時30分頃に、ドル円が145円台に乗せたタイミングで行われた円買い介入は、9月7日にドル円が144.99円まで上昇した翌日に三者会合(財務省・日銀・金融庁)が開催された後だった。
昨日ドル円が151.97円まで上昇した後に三者会合が開催されたことで、152円台乗せでの円買い介入が話し合われた可能性にも警戒しておきたい。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、1990年7月6日の高値の152.30円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、日足一目均衡表・転換線の150.44円。
(山下)