NY為替見通し=ドル円、米国勢の日銀総裁会見に対する反応にまず注目

 本日のNY為替市場のドル円は、植田日銀総裁の会見を米国勢がどのように判断するかをまずは注目。本邦材料に対する反応一巡後は、通常通りに米金利動向を注視しながらの取引となる。なお経済指標は、1月米リッチモンド連銀製造業景気指数が発表される。

 東京時間でドル円は、日銀金融政策決定会合の結果を受けて一時円安に振れるも、植田日銀総裁の会見前には水準を戻していた。総裁会見では「物価目標の実現確度」への言及から147円を僅かに割り込む場面もあった。日銀がこの春にも、金融政策の正常化に舵を切るとの見通しが高まりつつあるのは確かなのだろう。しかしながら植田総裁は、「たとえマイナス金利が解除されたとしても極めて緩和的な環境が続く」とも言及。本日の会見内容について、NY勢がどのような反応を示すか注目したい。

 1月米リッチモンド連銀製造業景気指数は-6とり、昨年12月の-11からの改善予想。また、NY午後には米2年債の入札も行われる。もっとも、来週1月30-31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けての注目材料は、26日に発表の12月PCE総合価格指数だろう。同指数は、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視している。

 なお直近のCMEグループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」では、3月連邦公開市場委員会(FOMC)でのFF金利誘導目標の据え置き確率が約56%と0.25%利下げ見込みを上回っている。

・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは本日高値148.55円や19日高値の148.80円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは日足一目均衡表・雲の上限146.44円。
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