ロンドン為替見通し=中東情勢に警戒しながら、2月ユーロ圏小売売上高に要注目か
本日のロンドン為替市場のユーロドルは、今夜発表される米3月雇用統計を控えて動きづらい展開の中、2月のユーロ圏小売売上高を見極めながら、中東の地政学リスクに警戒していく展開となる。
2月ユーロ圏小売売上高は前月比-0.4%、前年比-1.3%と予想されており、1月の前月比+0.1%、前年比-1.0%からの悪化が見込まれており、予想通りならば、ユーロ圏の景況感悪化懸念を高めることになる。
また昨日は、「イランは48時間以内にイスラエルを攻撃する可能性」との報道が伝えられており、中東情勢の緊迫化にも警戒しておきたい。
ロシアのウクライナ侵攻により高騰していた欧州天然ガス価格が下げてきて、ユーロ圏のインフレへの警戒感が後退していることで、6月の欧州中央銀行(ECB)理事会での利下げ開始観測が高まっている。
しかし、もしイランとイスラエルの軍事衝突が第5次中東戦争に拡大した場合、原油価格の高騰により、ユーロ圏のリセッション(景気後退)懸念、スタグフレーション懸念、そして欧州中央銀行(ECB)の金融政策にも影響しかねない事態に陥ることになる。
今夜発表される米3月雇用統計の予想は、失業率が3.9%で2月の3.9%と変わらずに高止まり、非農業部門雇用者数は前月比+20.0万人で2月の同比+27.5万人からの増加幅の減少が見込まれており、予想通りならば、ユーロ買い・ドル売り材料となる。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0917ドル(日足一目均衡表・雲の上限)
・ユーロ円:164.92円(4/4高値)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0725ドル(4/2安値)
・ユーロ円:163.07円(4/3安値)
(山下)
2月ユーロ圏小売売上高は前月比-0.4%、前年比-1.3%と予想されており、1月の前月比+0.1%、前年比-1.0%からの悪化が見込まれており、予想通りならば、ユーロ圏の景況感悪化懸念を高めることになる。
また昨日は、「イランは48時間以内にイスラエルを攻撃する可能性」との報道が伝えられており、中東情勢の緊迫化にも警戒しておきたい。
ロシアのウクライナ侵攻により高騰していた欧州天然ガス価格が下げてきて、ユーロ圏のインフレへの警戒感が後退していることで、6月の欧州中央銀行(ECB)理事会での利下げ開始観測が高まっている。
しかし、もしイランとイスラエルの軍事衝突が第5次中東戦争に拡大した場合、原油価格の高騰により、ユーロ圏のリセッション(景気後退)懸念、スタグフレーション懸念、そして欧州中央銀行(ECB)の金融政策にも影響しかねない事態に陥ることになる。
今夜発表される米3月雇用統計の予想は、失業率が3.9%で2月の3.9%と変わらずに高止まり、非農業部門雇用者数は前月比+20.0万人で2月の同比+27.5万人からの増加幅の減少が見込まれており、予想通りならば、ユーロ買い・ドル売り材料となる。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0917ドル(日足一目均衡表・雲の上限)
・ユーロ円:164.92円(4/4高値)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0725ドル(4/2安値)
・ユーロ円:163.07円(4/3安値)
(山下)