ロンドン為替見通し=3月のトルコとユーロ圏のインフレ率に要注目か
本日のロンドン為替市場のユーロドルは、3月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値に注目する展開となる。
ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は、4月のデータを見極めて6月のECB理事会での利下げ開始を示唆しているものの、3月のユーロ圏HICP速報値が予想通りに前年比+2.6%だった場合は、4月11日のECB理事会でハト派高官による利下げ開始主張が強まるのかもしれない。
しかし、タカ派のECB高官達は、今月発表されるユーロ圏の賃金データでの賃金上昇圧力の緩和を確認してから、利下げ開始を決定すると述べていることで、本日のHICP速報値は、予想を大幅に下回らない限りはユーロ売り材料とはならないかもしれない。なお、ECBが昨日発表した向こう1年間のインフレ期待は3.1%となり、1月の3.3%から低下していた。
3月トルコ消費者物価指数(CPI)の予想は前月比+3.50%で、2月の同比+4.53%から伸び率鈍化、前年比の予想は+69.10%で、2月の同比+67.07%からの伸び率上昇が見込まれている。
トルコ中央銀行(TCMB)は、5月辺りまではインフレ率の上昇基調を見込んでいるため、織り込み済みとなる可能性は残されている。
リスクシナリオは70%台に乗せた場合となり、トルコリラ売り圧力が増す可能性には警戒しておきたい。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0853ドル(日足一目均衡表・基準線)
・ユーロ円:163.72円(日足一目均衡表・転換線)
・トルコリラ円:4.86円(日足一目均衡表・雲の上限=下限)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0695ドル(2/14安値=年初来安値)
・ユーロ円:161.74円(日足一目均衡表・雲の上限)
・トルコリラ円:4.65円(3/29安値)
(山下)
ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は、4月のデータを見極めて6月のECB理事会での利下げ開始を示唆しているものの、3月のユーロ圏HICP速報値が予想通りに前年比+2.6%だった場合は、4月11日のECB理事会でハト派高官による利下げ開始主張が強まるのかもしれない。
しかし、タカ派のECB高官達は、今月発表されるユーロ圏の賃金データでの賃金上昇圧力の緩和を確認してから、利下げ開始を決定すると述べていることで、本日のHICP速報値は、予想を大幅に下回らない限りはユーロ売り材料とはならないかもしれない。なお、ECBが昨日発表した向こう1年間のインフレ期待は3.1%となり、1月の3.3%から低下していた。
3月トルコ消費者物価指数(CPI)の予想は前月比+3.50%で、2月の同比+4.53%から伸び率鈍化、前年比の予想は+69.10%で、2月の同比+67.07%からの伸び率上昇が見込まれている。
トルコ中央銀行(TCMB)は、5月辺りまではインフレ率の上昇基調を見込んでいるため、織り込み済みとなる可能性は残されている。
リスクシナリオは70%台に乗せた場合となり、トルコリラ売り圧力が増す可能性には警戒しておきたい。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0853ドル(日足一目均衡表・基準線)
・ユーロ円:163.72円(日足一目均衡表・転換線)
・トルコリラ円:4.86円(日足一目均衡表・雲の上限=下限)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0695ドル(2/14安値=年初来安値)
・ユーロ円:161.74円(日足一目均衡表・雲の上限)
・トルコリラ円:4.65円(3/29安値)
(山下)