ロンドン為替見通し=トルコ中央銀行と欧州中央銀行の金融政策に要注目か

 本日のロンドン為替市場のユーロドルは、欧州中央銀行(ECB)理事会での金融政策やラガルドECB総裁の会見を見極めつつ、中東情勢関連のヘッドラインに警戒していく展開となる。

 ECB理事会では、政策金利4.50%の据え置きが予想されている。ユーロ圏のインフレ率は低下傾向にあり、9月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)上昇率(速報値)は前年同月比+4.3%と、2021年10月以来の低水準となっていた。しかしながら、ラガルドECB総裁が先日、原油価格の変動などを念頭に、中東情勢の悪化により直接的または間接的に、あるいは信頼感などを通じて影響が出る可能性がある、と述べていた。

 ECBにとっての最近の課題は、中東情勢を巡るインフレの不透明感に加えて、膨大なバランスシートやイタリア国債の格下げ懸念などがある。
 ECBが保有する4兆8000億ユーロの債券のうち、約7%に相当する3330億ユーロが来年9月までに償還期限となり、条件付き長期リファイナンスオペ(TLTRO)で銀行に貸し付けた資金では、4910億ユーロが来年末までに返済期限を迎える。

 トルコ中銀は、本日、政策金利を35.00%に引き上げることが予想されている。6月にエルカン中銀総裁が就任して以降、利上げが継続して行われている(8.5%⇒30.0%、計+21.5%)。しかしながら、トルコのインフレ率(前年比+61.5%)と比べると、依然として低い政策金利の水準であり、インフレ抑制のためには一段の利上げが必要とされており、予想を上回る利上げ幅に警戒しておきたい。


想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0607ドル(10/25高値)
・ユーロ円:159.92円(10/24高値)
・トルコリラ円:5.43円(日足一目均衡表・雲の下限)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0483ドル(10/6安値)
・ユーロ円:157.90円(日足一目均衡表・雲の上限)
・トルコリラ円:5.21円(8/4安値)


(山下)
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