ロンドン為替見通し=トルコ中央銀行と南アフリカ準備銀行の金融政策に要注目か

 本日のロンドン為替市場のユーロドルは、6月のドイツ生産者物価指数にサプライズが無ければ、本日のNYカットオプション1.1200ドル周辺で動きづらい展開が予想される。

 ハト派のビルロワドガロー仏中銀総裁の講演では、本日20日から来週27日の欧州中央銀行(ECB)理事会に向けて、ブラックアウト期間に入るため金融政策に関する発言は期待できない。
 昨日は、ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁が「あと0.25%の利上げで十分。インフレは低下しており、さらなる引き締めは経済に悪影響を与える可能性」と述べた。ことで、ECBが利上げを一時停止する可能性が高まりつつある。

 本日のトルコ中央銀行(TCMB)の政策金利は、17.00%から20.00%に引き上げで見方が分かれており、利上げ幅に応じた対応が迫られることになる。
 前回の15%までの利上げに対しては、利上げ幅が不十分との認識から、ドル/トルコリラ(TRY)は27リラ台までリラ安が進んでおり、20%程度までの利上げでリラ安に歯止めがかけられるのか、要注目となる。

 本日の南アフリカ準備銀行(SARB)の政策金利は、南アフリカの6月消費者物価指数(CPI)が前年比で+5.4%まで低下し、SARBの目標レンジ3-6%に収まったことで、8.25%で据え置きと8.50%に引き上げで拮抗している。


想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1276ドル(7/18高値)
・ユーロ円:157.72円(7/5高値)
・ランド(ZAR)円:7.86円(1/4高値)
・トルコリラ円:5.58円(日足一目均衡表・基準線)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.1110ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:155.35円(日足一目均衡表・転換線)
・ランド(ZAR)円:7.64円(日足一目均衡表・基準線)
・トルコリラ円:心理的節目の5.00円




(山下)
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