株式明日の戦略-一段安を回避して4日ぶりに反発、38000円台回復で下値不安は和らぐか
18日の日経平均は4日ぶり反発。終値は117円高の38079円。米国株安を嫌気して売りが先行し、開始直後には下げ幅を300円超に拡大。ただ、17日の米国株の下げ要因の一つとなったオランダ半導体大手ASMLの失望決算を前日に先んじて消化していたことから、安値は早い時間につけた。その後、半導体株の多くが切り返してきたことで、全体でも直近の下げに対する押し目買いが活発となった。
11時近辺でプラス圏に浮上すると、そこから上げ幅を3桁に拡大。幅広い銘柄に買いが入る中で前場は高値引けとなった。後場は台湾TSMCの決算発表を前に動意が乏しくなり、市場予想を上回るTSMCの決算を確認した後も、それほど値幅は出なかった。3桁の上昇かつ、節目の38000円を上回って取引を終了。グロース250指数が1.5%高と、相対的に強い動きを見せた。
東証プライムの売買代金は概算で4兆0500億円。業種別では繊維、空運、保険などが強い上昇。下落は鉱業と不動産の2業種のみで、ゴム製品が小幅な上昇にとどまった。八十二銀行<8359.T>が急伸。一部メディアで、国際統一基準行の資格返上を求める株主提案が初めて出されたことが分かったと報じられたことが刺激材料となっており、他の地銀株にも買いが広がった。半面、傘下アームの株価が17日の米国市場で急落したソフトバンクグループ<9984.T>が終日軟調に推移した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1396/値下がり224。アドバンテストが5.1%高。早い時間から強く買われており、半導体株に対する過度な懸念を和らげるのに一役買った。売買代金上位ではTOWAや北海道電力が大幅上昇。17日の米国市場で空運株が強かったことを手がかりに、JALやANAに資金が向かった。株主還元拡充を発表したあさくまが急騰。光世証券、水戸証券、丸三証券など中堅どころの証券株に強い動きが見られた。
一方、前期の営業利益見通しを引き下げた富士フイルムが大幅安。半導体株は場中に買われた銘柄が多かった中で、東京エレクトロンは一度もプラス圏に浮上することがなかった。原油安を嫌気してINPEXや石油資源開発が軟調。総額600億円でビッグモーターを買収するとの観測が報じられた伊藤忠が売りに押された。
日経平均は大幅安スタートも、終わってみれば3桁の上昇。きょう下げて4日続落となっていたら、週末のあすはリスク回避の売りが出やすくなっていたと思われる。値上がり銘柄が圧倒的に多かったこともポジティブで、大きな意味のある上昇だ。
本日は米国でネットフリックスが決算を発表予定。引け後予定のため、時間外の反応を東京市場で消化することになる。ネットフリックスはグロース株の主力銘柄。足元では米国の長期金利が上昇傾向にあるだけに、内容が悪かった場合には、国内グロース株が神経質な反応を示す可能性がある。国内ではあす寄り前に3月の全国消費者物価指数(CPI)が出てくる。来週25日~26日に日銀金融政策決定会合が控えているだけに、CPIが強いと「日銀がまた何か動くのでは?」との思惑も浮上しやすい。為替も含めて気を揉む要素は結構多い。
見方を変えれば、あすの売り圧力が限定的であれば、下値不安が大きく後退する。ギャップアップで始まるようなら38500円辺りまでは一気に戻しても不思議はない。38000円より上で推移できれば、値ごろ感のある銘柄には買いも入ってくるだろう。弱かった場合には、きょうの安値37644円を下回ることなく推移できるかに注目しておきたい。
11時近辺でプラス圏に浮上すると、そこから上げ幅を3桁に拡大。幅広い銘柄に買いが入る中で前場は高値引けとなった。後場は台湾TSMCの決算発表を前に動意が乏しくなり、市場予想を上回るTSMCの決算を確認した後も、それほど値幅は出なかった。3桁の上昇かつ、節目の38000円を上回って取引を終了。グロース250指数が1.5%高と、相対的に強い動きを見せた。
東証プライムの売買代金は概算で4兆0500億円。業種別では繊維、空運、保険などが強い上昇。下落は鉱業と不動産の2業種のみで、ゴム製品が小幅な上昇にとどまった。八十二銀行<8359.T>が急伸。一部メディアで、国際統一基準行の資格返上を求める株主提案が初めて出されたことが分かったと報じられたことが刺激材料となっており、他の地銀株にも買いが広がった。半面、傘下アームの株価が17日の米国市場で急落したソフトバンクグループ<9984.T>が終日軟調に推移した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1396/値下がり224。アドバンテストが5.1%高。早い時間から強く買われており、半導体株に対する過度な懸念を和らげるのに一役買った。売買代金上位ではTOWAや北海道電力が大幅上昇。17日の米国市場で空運株が強かったことを手がかりに、JALやANAに資金が向かった。株主還元拡充を発表したあさくまが急騰。光世証券、水戸証券、丸三証券など中堅どころの証券株に強い動きが見られた。
一方、前期の営業利益見通しを引き下げた富士フイルムが大幅安。半導体株は場中に買われた銘柄が多かった中で、東京エレクトロンは一度もプラス圏に浮上することがなかった。原油安を嫌気してINPEXや石油資源開発が軟調。総額600億円でビッグモーターを買収するとの観測が報じられた伊藤忠が売りに押された。
日経平均は大幅安スタートも、終わってみれば3桁の上昇。きょう下げて4日続落となっていたら、週末のあすはリスク回避の売りが出やすくなっていたと思われる。値上がり銘柄が圧倒的に多かったこともポジティブで、大きな意味のある上昇だ。
本日は米国でネットフリックスが決算を発表予定。引け後予定のため、時間外の反応を東京市場で消化することになる。ネットフリックスはグロース株の主力銘柄。足元では米国の長期金利が上昇傾向にあるだけに、内容が悪かった場合には、国内グロース株が神経質な反応を示す可能性がある。国内ではあす寄り前に3月の全国消費者物価指数(CPI)が出てくる。来週25日~26日に日銀金融政策決定会合が控えているだけに、CPIが強いと「日銀がまた何か動くのでは?」との思惑も浮上しやすい。為替も含めて気を揉む要素は結構多い。
見方を変えれば、あすの売り圧力が限定的であれば、下値不安が大きく後退する。ギャップアップで始まるようなら38500円辺りまでは一気に戻しても不思議はない。38000円より上で推移できれば、値ごろ感のある銘柄には買いも入ってくるだろう。弱かった場合には、きょうの安値37644円を下回ることなく推移できるかに注目しておきたい。