東京マーケットダイジェスト・19日 スイスフラン高・株大幅安

(19日15時時点)
ドル円:1ドル=154.33円(前営業日NY終値比▲0.31円)
ユーロ円:1ユーロ=164.06円(▲0.53円)
ユーロドル:1ユーロ=1.0630ドル(▲0.0013ドル)
日経平均株価:37068.35円(前営業日比▲1011.35円)
東証株価指数(TOPIX):2626.32(▲51.13)
債券先物6月物:144.67円(△0.26円)
新発10年物国債利回り:0.835%(▲0.03%)
ユーロ円TIBOR3カ月物:0.10900%(横ばい)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な国内経済指標)          <発表値>  <前回発表値>
3月全国CPI(生鮮食料品除く総合)
前年同月比                2.6%     2.8%
3月全国CPI(生鮮食料品・エネルギー除く)
前年同月比                2.9%     3.2%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。


(各市場の動き)
・ドル円は神経質な動き。イスラエルのミサイルがイランの拠点を直撃したことが伝わり、米政府高官の発言で確認されるとリスク回避の動きが一気に強まると、153.59円まで急落。しかしその後、イラン高官によると、イスラエルからのミサイル攻撃はなく爆発音はドローンを撃墜した際に発生したものだったことが明らかになると、中東の地政学リスクへの警戒感がやや後退して154.40円台まで急速に買い戻しが入るなど、荒れた展開となった。

・スイスフランは中東情勢の緊迫化を受け、避難通貨先として買いが先行。対ドルでは0.9013フランまで、対円では170.72円まで、対ユーロでは0.9566フランまでスイスフラン高となった。ただ、イラン高官からの発言が伝わると、フラン買いは一服した。

・ユーロドルは方向感定まらず。中東情勢の緊迫化を受けたリスク回避の動きが重しとなり、一時1.0611ドルまで下押すも、ユーロ円の反発につれる形で1.0640ドル台まで戻すなど、方向感が定まらなかった。

・ユーロ円も神経質な動き。リスク回避の動きに押される形で、一時163.02円まで急落。日経平均の大幅下落も重しとなった。ただ、その後はドル円が急速に戻したことから164.30円台まで切り返すなど、こちらも荒れた動きとなった。

・日経平均株価は大幅下落。中東情勢の緊迫化を受けたリスク回避の売りが強まり、一時下げ幅は1300円超に達した。売り一巡後も戻りは鈍く、1000円超下落して取引を終えた。

・債券先物相場は続伸。前日の米国債が下落した流れを引き継いで安く始まるも、中東情勢の緊迫化によるリスク回避の動きを受けて債券買いが強まると、一時144円77銭まで上昇した。

(川畑)
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