欧州マーケットダイジェスト・4日 株高・金利低下・ユーロ高・スイスフラン安
(4日終値:5日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=151.67円(4日15時時点比△0.03円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=164.71円(△0.31円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0860ドル(△0.0018ドル)
FTSE100種総合株価指数:7975.89(前営業日比△38.45)
ドイツ株式指数(DAX):18403.13(△35.41)
10年物英国債利回り:4.021%(▲0.035%)
10年物独国債利回り:2.361%(▲0.034%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
3月スイス消費者物価指数(CPI)
前月比 0.0% 0.6%
3月仏サービス部門PMI改定値 48.3 47.8
3月独サービス部門PMI改定値 50.1 49.8
3月ユーロ圏サービス部門PMI改定値 51.5 51.1
3月英サービス部門PMI改定値 53.1 53.4
2月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)
前月比 ▲1.0% ▲0.9%
前年比 ▲8.3% ▲8.0%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは小高い。3月の欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨では「インフレ率が適時に目標とする2%向けて持続的に低下する軌道に乗っているとの確信を強めた」「今後の経済指標や証拠を待つのが賢明だが、利下げを検討する論拠は強まっている」との見解が示され、ECBが6月にも利下げに動くとの見方が強まった。
ただ、明日5日の3月米雇用統計を前にポジション調整目的の買いが優勢になると、底堅く推移した。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容となったことを受けて、米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.31%台まで低下すると全般ドル売りが活発化。22時30分過ぎに一時1.0877ドルと日通し高値を更新した。もっとも、米10年債利回りが上昇に転じると徐々に上値が重くなった。
・ドル円はもみ合い。米長期金利の上昇などを手掛かりに円売り・ドル買いが先行すると一時151.77円と日通し高値を付けたものの、米労働関連の指標が予想より弱い内容だったことが分かると151.51円と日通し安値を付けた。ただ、前日の安値151.44円が目先サポートとして働くと下げ渋った。米長期金利が上昇に転じたことも相場を下支えした。
なお、今日これまでの値幅は26銭程度と小さく、明日の米雇用統計の発表を控えて様子見ムードが広がっている。
・スイスフランは下落。3月スイス消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことを受けてスイスフラン売りが強まる場面があった。対ドルで一時0.9075スイスフラン、対ユーロで0.9849スイスフラン、対円で167.14円まで値を下げた。
・ユーロ円は強含み。ユーロドルの上昇につれた買いが入ったほか、欧米株価の上昇を背景にリスク・オンの円売りも優勢となり、24時前に一時164.92円と日通し高値を更新した。
・ロンドン株式相場は続伸し、昨年2月以来1年2カ月ぶりの高値で取引を終えた。前日の米ハイテク株高などを追い風に買いが先行。本日の米国株相場の上昇も相場の支援材料となり、終盤上げ幅を広げた。HSBCやバークレイズなど金融株が買われたほか、アングロ・アメリカンやグレンコアなど素材株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は続伸。ECB理事会議事要旨で「利下げを検討する論拠は強まっている」との見解が示されると、ECBの利下げ開始時期が近づいているとの見方が一段と強まり株買いが入った。個別ではシーメンス・エナジー(3.85%高)やBMW(2.55%高)、フォルクスワーゲン(2.43%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。ECBの利下げ開始時期が近づいているとの見方から独国債に買いが入った。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=151.67円(4日15時時点比△0.03円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=164.71円(△0.31円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0860ドル(△0.0018ドル)
FTSE100種総合株価指数:7975.89(前営業日比△38.45)
ドイツ株式指数(DAX):18403.13(△35.41)
10年物英国債利回り:4.021%(▲0.035%)
10年物独国債利回り:2.361%(▲0.034%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
3月スイス消費者物価指数(CPI)
前月比 0.0% 0.6%
3月仏サービス部門PMI改定値 48.3 47.8
3月独サービス部門PMI改定値 50.1 49.8
3月ユーロ圏サービス部門PMI改定値 51.5 51.1
3月英サービス部門PMI改定値 53.1 53.4
2月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)
前月比 ▲1.0% ▲0.9%
前年比 ▲8.3% ▲8.0%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは小高い。3月の欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨では「インフレ率が適時に目標とする2%向けて持続的に低下する軌道に乗っているとの確信を強めた」「今後の経済指標や証拠を待つのが賢明だが、利下げを検討する論拠は強まっている」との見解が示され、ECBが6月にも利下げに動くとの見方が強まった。
ただ、明日5日の3月米雇用統計を前にポジション調整目的の買いが優勢になると、底堅く推移した。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容となったことを受けて、米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.31%台まで低下すると全般ドル売りが活発化。22時30分過ぎに一時1.0877ドルと日通し高値を更新した。もっとも、米10年債利回りが上昇に転じると徐々に上値が重くなった。
・ドル円はもみ合い。米長期金利の上昇などを手掛かりに円売り・ドル買いが先行すると一時151.77円と日通し高値を付けたものの、米労働関連の指標が予想より弱い内容だったことが分かると151.51円と日通し安値を付けた。ただ、前日の安値151.44円が目先サポートとして働くと下げ渋った。米長期金利が上昇に転じたことも相場を下支えした。
なお、今日これまでの値幅は26銭程度と小さく、明日の米雇用統計の発表を控えて様子見ムードが広がっている。
・スイスフランは下落。3月スイス消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことを受けてスイスフラン売りが強まる場面があった。対ドルで一時0.9075スイスフラン、対ユーロで0.9849スイスフラン、対円で167.14円まで値を下げた。
・ユーロ円は強含み。ユーロドルの上昇につれた買いが入ったほか、欧米株価の上昇を背景にリスク・オンの円売りも優勢となり、24時前に一時164.92円と日通し高値を更新した。
・ロンドン株式相場は続伸し、昨年2月以来1年2カ月ぶりの高値で取引を終えた。前日の米ハイテク株高などを追い風に買いが先行。本日の米国株相場の上昇も相場の支援材料となり、終盤上げ幅を広げた。HSBCやバークレイズなど金融株が買われたほか、アングロ・アメリカンやグレンコアなど素材株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は続伸。ECB理事会議事要旨で「利下げを検討する論拠は強まっている」との見解が示されると、ECBの利下げ開始時期が近づいているとの見方が一段と強まり株買いが入った。個別ではシーメンス・エナジー(3.85%高)やBMW(2.55%高)、フォルクスワーゲン(2.43%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。ECBの利下げ開始時期が近づいているとの見方から独国債に買いが入った。
(中村)