欧州マーケットダイジェスト・13日 株安・金利低下・円高・スイスフラン高
(13日終値:14日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=149.52円(13日15時時点比▲0.19円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.07円(▲0.84円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0505ドル(▲0.0043ドル)
FTSE100種総合株価指数:7599.60(前営業日比▲45.18)
ドイツ株式指数(DAX):15186.66(▲238.37)
10年物英国債利回り:4.386%(▲0.037%)
10年物独国債利回り:2.737%(▲0.049%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
9月スウェーデン消費者物価指数(CPI)
前月比 0.5% 0.1%
前年比 6.5% 7.5%
CPIコア指数(前月比) 0.4% ▲0.1%
CPIコア指数(前年比) 4.0% 4.7%
9月スイス生産者輸入価格(前月比) ▲0.1% ▲0.2%
9月仏消費者物価指数(CPI)改定値
前月比 ▲0.5% ▲0.5%
前年比 4.9% 4.9%
8月ユーロ圏鉱工業生産
前月比 0.6% ▲1.3%・改
前年比 ▲5.1% ▲2.2%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは下落。原油先物相場の上昇や根強いインフレ懸念から欧州株相場が軟調に推移すると、リスク・オフのユーロ売り・ドル買いが優勢となった。市場では「中東の地政学リスクの高まりを背景に、世界の金融市場はリスク回避傾向を強めている」との声が聞かれた。
NY市場に入ると、米ミシガン大学が発表した消費者の期待インフレ率が1年先で3.8%、5年先で3.0%といずれも予想を上回った。米長期金利が低下幅を縮小したことにつれて全般ドル買いが活発化すると、24時過ぎに一時1.0496ドルと日通し安値を更新した。
・スイスフランは全面高。対ドルでは一時0.9002スイスフラン、対ユーロでは0.9457スイスフラン、対円では166.12円まで値を上げた。パレスチナ自治区ガザを実効支配するハマスとイスラエル軍が戦闘を続ける中、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラがレバノン国境付近でイスラエル軍を攻撃した。週末を前に中東情勢の緊張が高まっていることから、安全通貨とされるスイスフランへの買いが進んだ。
・ドル円は弱含み。中東情勢緊迫化で欧米株価が軟調に推移するとリスク・オフの円買いが進行。22時過ぎに一時149.46円と日通し安値を更新した。12日発表の9月米消費者物価指数(CPI)を受けて米金利の先高観が改めて意識される中、ミシガン大期待インフレ率の上振れをきっかけに149.73円付近まで下げ渋る場面もあったが、ユーロ円などクロス円の下落につれた売りが出たため戻りは鈍かった。
・ユーロ円は頭が重かった。日本時間夕刻に一時158.05円と日通し高値を付けたものの、買い一巡後は次第に弱含んだ。ユーロドルの下落につれた売りが出たほか、欧米株価の下落を背景にリスク・オフの円買いが入った。2時30分過ぎには一時157.05円と本日安値を更新した。
・ロンドン株式相場は反落。原油先物相場の上昇や根強いインフレ懸念から投資家が運用リスク回避に傾き、英株にも売りが出た。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株に売りが出たほか、HSBCやロイズ・バンキングなど金融株が値下がりした。半面、原油高を背景にBPやシェルなどエネルギー株は買われた。
・フランクフルト株式相場は大幅に続落。原油先物相場の上昇や根強いインフレ懸念から、リスク回避の売りが優勢となった。12日発表の9月米消費者物価指数(CPI)を受けて米金利の先高観が改めて意識されたことも投資家心理の重荷。個別ではザルトリウス(13.28%安)やシーメンス・エナジー(3.42%安)、メルク(3.09%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。欧州株相場の下落を受けて相対的に安全資産とされる独国債に買いが入った。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=149.52円(13日15時時点比▲0.19円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.07円(▲0.84円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0505ドル(▲0.0043ドル)
FTSE100種総合株価指数:7599.60(前営業日比▲45.18)
ドイツ株式指数(DAX):15186.66(▲238.37)
10年物英国債利回り:4.386%(▲0.037%)
10年物独国債利回り:2.737%(▲0.049%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
9月スウェーデン消費者物価指数(CPI)
前月比 0.5% 0.1%
前年比 6.5% 7.5%
CPIコア指数(前月比) 0.4% ▲0.1%
CPIコア指数(前年比) 4.0% 4.7%
9月スイス生産者輸入価格(前月比) ▲0.1% ▲0.2%
9月仏消費者物価指数(CPI)改定値
前月比 ▲0.5% ▲0.5%
前年比 4.9% 4.9%
8月ユーロ圏鉱工業生産
前月比 0.6% ▲1.3%・改
前年比 ▲5.1% ▲2.2%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは下落。原油先物相場の上昇や根強いインフレ懸念から欧州株相場が軟調に推移すると、リスク・オフのユーロ売り・ドル買いが優勢となった。市場では「中東の地政学リスクの高まりを背景に、世界の金融市場はリスク回避傾向を強めている」との声が聞かれた。
NY市場に入ると、米ミシガン大学が発表した消費者の期待インフレ率が1年先で3.8%、5年先で3.0%といずれも予想を上回った。米長期金利が低下幅を縮小したことにつれて全般ドル買いが活発化すると、24時過ぎに一時1.0496ドルと日通し安値を更新した。
・スイスフランは全面高。対ドルでは一時0.9002スイスフラン、対ユーロでは0.9457スイスフラン、対円では166.12円まで値を上げた。パレスチナ自治区ガザを実効支配するハマスとイスラエル軍が戦闘を続ける中、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラがレバノン国境付近でイスラエル軍を攻撃した。週末を前に中東情勢の緊張が高まっていることから、安全通貨とされるスイスフランへの買いが進んだ。
・ドル円は弱含み。中東情勢緊迫化で欧米株価が軟調に推移するとリスク・オフの円買いが進行。22時過ぎに一時149.46円と日通し安値を更新した。12日発表の9月米消費者物価指数(CPI)を受けて米金利の先高観が改めて意識される中、ミシガン大期待インフレ率の上振れをきっかけに149.73円付近まで下げ渋る場面もあったが、ユーロ円などクロス円の下落につれた売りが出たため戻りは鈍かった。
・ユーロ円は頭が重かった。日本時間夕刻に一時158.05円と日通し高値を付けたものの、買い一巡後は次第に弱含んだ。ユーロドルの下落につれた売りが出たほか、欧米株価の下落を背景にリスク・オフの円買いが入った。2時30分過ぎには一時157.05円と本日安値を更新した。
・ロンドン株式相場は反落。原油先物相場の上昇や根強いインフレ懸念から投資家が運用リスク回避に傾き、英株にも売りが出た。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株に売りが出たほか、HSBCやロイズ・バンキングなど金融株が値下がりした。半面、原油高を背景にBPやシェルなどエネルギー株は買われた。
・フランクフルト株式相場は大幅に続落。原油先物相場の上昇や根強いインフレ懸念から、リスク回避の売りが優勢となった。12日発表の9月米消費者物価指数(CPI)を受けて米金利の先高観が改めて意識されたことも投資家心理の重荷。個別ではザルトリウス(13.28%安)やシーメンス・エナジー(3.42%安)、メルク(3.09%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。欧州株相場の下落を受けて相対的に安全資産とされる独国債に買いが入った。
(中村)