欧州マーケットダイジェスト・12日 株まちまち・金利上昇・ドル高
(12日終値:13日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=149.79円(12日15時時点比△0.69円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.80円(▲0.71円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0534ドル(▲0.0097ドル)
FTSE100種総合株価指数:7644.78(前営業日比△24.75)
ドイツ株式指数(DAX):15425.03(▲34.98)
10年物英国債利回り:4.423%(△0.095%)
10年物独国債利回り:2.786%(△0.048%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
8月英国内総生産(GDP、前月比) 0.2% ▲0.6%・改
8月英鉱工業生産指数(前月比) ▲0.7% ▲1.1%・改
製造業生産高(前月比) ▲0.8% ▲1.2%・改
8月英商品貿易収支 159.50億ポンドの赤字 139.05億ポンドの赤字・改
8月英貿易収支 34.15億ポンドの赤字 14.18億ポンドの赤字・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは下落。9月米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて、しばらくは1.06ドル台前半でのもみ合いが続いていたが、結果が判明すると米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢となった。前日の米10年債に続き、30年債入札も「低調」だったことが伝わると、米金利がさらに上昇。ドル買いを後押しした。3時過ぎには一時1.0532ドルと日通し安値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時106.54まで上昇した。
なお、米労働省が発表した9月米CPIは前年同月比3.7%上昇と予想の3.6%上昇を上回り、エネルギーと食品を除くコア指数は前年同月比4.1%上昇と市場予想と一致した。根強いインフレを示す内容だったことから、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長く続くとの見方が改めて広がった。
・ドル円は底堅い動き。米重要指標の発表を控えて、しばらくは149円台前半でのもみ合いが続いていた。ただ、9月米CPIの上振れをきっかけに、米長期金利が上昇すると全般ドル買いが活発化し、0時30分過ぎに一時149.80円と日通し高値を更新した。
もっとも、心理的節目である150円に近づくと、政府・日銀による為替介入への警戒から伸び悩んだ。低調な米30年債入札をきっかけに米長期金利が上昇幅を拡大するとダウ平均が一時300ドル超下落。クロス円の下落につれた円買い・ドル売りもドル円の上値を抑えた。
・ユーロ円は弱含み。米インフレ指標発表後にユーロドルが下落した影響を受けた。米長期金利の上昇を受けて米国株が軟調に推移するとリスク・オフの円買いも入り、一時157.71円と日通し安値を更新した。
・ロンドン株式相場は反発。このところFRB高官が相次いで追加利上げに慎重な姿勢を示していることから、米金融引き締めが長く続くとの警戒感が緩和。投資家心理が改善し、英株にも買いが入った。原油先物相場の上昇を受けてBPやシェルなどエネルギー株が買われた。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反落。前日の米国株や本日の日本株の上昇を受けて独株にも買いが先行したが、終盤失速した。9月米消費者物価指数(CPI)の上振れをきっかけにダウ平均が下げに転じたことなどが相場の重し。個別ではザランド(2.08%安)やRWE(1.56%安)、コンチネンタル(1.53%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。9月米CPIの上振れを受けて米国債が下落すると、独国債にも売りが波及した。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=149.79円(12日15時時点比△0.69円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.80円(▲0.71円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0534ドル(▲0.0097ドル)
FTSE100種総合株価指数:7644.78(前営業日比△24.75)
ドイツ株式指数(DAX):15425.03(▲34.98)
10年物英国債利回り:4.423%(△0.095%)
10年物独国債利回り:2.786%(△0.048%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
8月英国内総生産(GDP、前月比) 0.2% ▲0.6%・改
8月英鉱工業生産指数(前月比) ▲0.7% ▲1.1%・改
製造業生産高(前月比) ▲0.8% ▲1.2%・改
8月英商品貿易収支 159.50億ポンドの赤字 139.05億ポンドの赤字・改
8月英貿易収支 34.15億ポンドの赤字 14.18億ポンドの赤字・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは下落。9月米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて、しばらくは1.06ドル台前半でのもみ合いが続いていたが、結果が判明すると米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢となった。前日の米10年債に続き、30年債入札も「低調」だったことが伝わると、米金利がさらに上昇。ドル買いを後押しした。3時過ぎには一時1.0532ドルと日通し安値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時106.54まで上昇した。
なお、米労働省が発表した9月米CPIは前年同月比3.7%上昇と予想の3.6%上昇を上回り、エネルギーと食品を除くコア指数は前年同月比4.1%上昇と市場予想と一致した。根強いインフレを示す内容だったことから、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長く続くとの見方が改めて広がった。
・ドル円は底堅い動き。米重要指標の発表を控えて、しばらくは149円台前半でのもみ合いが続いていた。ただ、9月米CPIの上振れをきっかけに、米長期金利が上昇すると全般ドル買いが活発化し、0時30分過ぎに一時149.80円と日通し高値を更新した。
もっとも、心理的節目である150円に近づくと、政府・日銀による為替介入への警戒から伸び悩んだ。低調な米30年債入札をきっかけに米長期金利が上昇幅を拡大するとダウ平均が一時300ドル超下落。クロス円の下落につれた円買い・ドル売りもドル円の上値を抑えた。
・ユーロ円は弱含み。米インフレ指標発表後にユーロドルが下落した影響を受けた。米長期金利の上昇を受けて米国株が軟調に推移するとリスク・オフの円買いも入り、一時157.71円と日通し安値を更新した。
・ロンドン株式相場は反発。このところFRB高官が相次いで追加利上げに慎重な姿勢を示していることから、米金融引き締めが長く続くとの警戒感が緩和。投資家心理が改善し、英株にも買いが入った。原油先物相場の上昇を受けてBPやシェルなどエネルギー株が買われた。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反落。前日の米国株や本日の日本株の上昇を受けて独株にも買いが先行したが、終盤失速した。9月米消費者物価指数(CPI)の上振れをきっかけにダウ平均が下げに転じたことなどが相場の重し。個別ではザランド(2.08%安)やRWE(1.56%安)、コンチネンタル(1.53%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。9月米CPIの上振れを受けて米国債が下落すると、独国債にも売りが波及した。
(中村)