欧州マーケットダイジェスト・11日 株まちまち・金利低下・ドル底堅い
(11日終値:12日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=149.20円(11日15時時点比△0.29円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.02円(△0.16円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0592ドル(▲0.0009ドル)
FTSE100種総合株価指数:7620.03(前営業日比▲8.18)
ドイツ株式指数(DAX):15460.01(△36.49)
10年物英国債利回り:4.328%(▲0.098%)
10年物独国債利回り:2.718%(▲0.057%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
9月独消費者物価指数(CPI)改定値
前月比 0.3% 0.3%
前年比 4.5% 4.5%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。日本時間夕刻に一時148.58円付近まで売られたものの、東京午前に付けた日通し安値148.43円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。9月米卸売物価指数(PPI)が総合・コアともに予想を上回ったことも相場の支援材料。米10年債入札が「やや不調」に終わり、同債利回りが4.62%台まで低下幅を縮めると全般ドル買いが活発化し、3時前に一時149.31円と日通し高値を更新した。
なお、ボウマン米連邦準備制度理事会(FRB)理事は「インフレ率を目標水準まで低下させるには、金利をさらに引き上げ、従来予想よりも長く高止まりさせる必要があるかもしれない」と述べた一方、ウォラーFRB理事は「金融市場がタイト化する中、FRBは金利に関してある種、状況を見極める立場にある」となど述べた。また、ボスティック米アトランタ連銀総裁は「景気が減速し始めている兆候が多くある」「金利についてこれ以上何かする必要はないと思う」と語った。
・ユーロドルは一進一退。中東情勢の緊張や米利上げ観測の後退を背景に米長期金利が低下するとユーロ買い・ドル売りが先行。日本時間夕刻に一時1.0628ドルまで値を上げた。NY時間に入り、米PPIが上振れたことが分かるとユーロ売り・ドル買いで反応し一時1.0583ドルと日通し安値を付けたものの、売りは一時的だった。欧州株相場が底堅く推移する中、リスク・オンのユーロ買い・ドル売りが入ったほか、一部ユーロクロスの上昇につれた買いが入り、23時前に1.0635ドルと日通し高値を更新した。
もっとも、NY午後に入ると再び弱含んだ。低調な米10年債入札をきっかけに米長期金利が低下幅を縮めるとユーロ売り・ドル買いがじわりと強まり、1.0585ドル付近まで押し戻された。
・ユーロ円は堅調。日本時間夕刻に一時157.58円付近まで売られたものの、アジア時間に付けた日通し安値157.52円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。独株価指数や米国株相場の上昇を背景に投資家のリスク志向が改善すると円売り・ユーロ買いが加速。24時過ぎに一時158.47円と日通し高値を更新した。
ただ、米国株相場が失速すると全般円売り圧力が後退したため、伸び悩んだ。
・ロンドン株式相場は小反落。前日に大幅高となった反動で、利益確定目的の売りが出た。ただ、他の欧州株相場が上昇したことなどが相場を下支えしたため、下げ幅は限定的だった。原油先物相場の下落を背景にBPやシェルなどエネルギー株が売られた。リオ・ティントやグレンコアなど素材株も軟調だった。
・フランクフルト株式相場は続伸。米金融引き締め長期化への警戒感が和らぐ中、この日も買いが続いた。ただ、前日に大幅高となった反動で利益確定目的の売りなどが出たため、上値は限定的だった。個別ではラインメタル(2.55%高)やシーメンス・エナジー(1.71%高)、ボノビア(1.68%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=149.20円(11日15時時点比△0.29円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.02円(△0.16円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0592ドル(▲0.0009ドル)
FTSE100種総合株価指数:7620.03(前営業日比▲8.18)
ドイツ株式指数(DAX):15460.01(△36.49)
10年物英国債利回り:4.328%(▲0.098%)
10年物独国債利回り:2.718%(▲0.057%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
9月独消費者物価指数(CPI)改定値
前月比 0.3% 0.3%
前年比 4.5% 4.5%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。日本時間夕刻に一時148.58円付近まで売られたものの、東京午前に付けた日通し安値148.43円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。9月米卸売物価指数(PPI)が総合・コアともに予想を上回ったことも相場の支援材料。米10年債入札が「やや不調」に終わり、同債利回りが4.62%台まで低下幅を縮めると全般ドル買いが活発化し、3時前に一時149.31円と日通し高値を更新した。
なお、ボウマン米連邦準備制度理事会(FRB)理事は「インフレ率を目標水準まで低下させるには、金利をさらに引き上げ、従来予想よりも長く高止まりさせる必要があるかもしれない」と述べた一方、ウォラーFRB理事は「金融市場がタイト化する中、FRBは金利に関してある種、状況を見極める立場にある」となど述べた。また、ボスティック米アトランタ連銀総裁は「景気が減速し始めている兆候が多くある」「金利についてこれ以上何かする必要はないと思う」と語った。
・ユーロドルは一進一退。中東情勢の緊張や米利上げ観測の後退を背景に米長期金利が低下するとユーロ買い・ドル売りが先行。日本時間夕刻に一時1.0628ドルまで値を上げた。NY時間に入り、米PPIが上振れたことが分かるとユーロ売り・ドル買いで反応し一時1.0583ドルと日通し安値を付けたものの、売りは一時的だった。欧州株相場が底堅く推移する中、リスク・オンのユーロ買い・ドル売りが入ったほか、一部ユーロクロスの上昇につれた買いが入り、23時前に1.0635ドルと日通し高値を更新した。
もっとも、NY午後に入ると再び弱含んだ。低調な米10年債入札をきっかけに米長期金利が低下幅を縮めるとユーロ売り・ドル買いがじわりと強まり、1.0585ドル付近まで押し戻された。
・ユーロ円は堅調。日本時間夕刻に一時157.58円付近まで売られたものの、アジア時間に付けた日通し安値157.52円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。独株価指数や米国株相場の上昇を背景に投資家のリスク志向が改善すると円売り・ユーロ買いが加速。24時過ぎに一時158.47円と日通し高値を更新した。
ただ、米国株相場が失速すると全般円売り圧力が後退したため、伸び悩んだ。
・ロンドン株式相場は小反落。前日に大幅高となった反動で、利益確定目的の売りが出た。ただ、他の欧州株相場が上昇したことなどが相場を下支えしたため、下げ幅は限定的だった。原油先物相場の下落を背景にBPやシェルなどエネルギー株が売られた。リオ・ティントやグレンコアなど素材株も軟調だった。
・フランクフルト株式相場は続伸。米金融引き締め長期化への警戒感が和らぐ中、この日も買いが続いた。ただ、前日に大幅高となった反動で利益確定目的の売りなどが出たため、上値は限定的だった。個別ではラインメタル(2.55%高)やシーメンス・エナジー(1.71%高)、ボノビア(1.68%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。
(中村)