株式明日の戦略-半導体株が買われて大幅高、地合い改善も為替動向には注意が必要
24日の日経平均は大幅に3日続伸。終値は907円高の38460円。米国株高を受けて、寄り付きから300円を超える上昇。ナスダックの強い上昇や、決算を発表したテスラ、テキサス・インスツルメンツの時間外の急伸に刺激され、半導体株を中心に主力のグロース株が大きく上昇した。指数は開始早々に節目の38000円を上回ると、一気に38300円台まで水準を切り上げた。9時半以降は値動きが落ち着いたものの、売りが手控えられる中でじり高基調が継続。後場に入ると38400円台に乗せた。終盤にかけてもひと伸びがあり、上げ幅を900円超に拡大。寄り付き直後に安値をつけて高値引けとなった。
東証プライムの売買代金は概算で4兆5500億円。業種別では精密機器、電気機器、輸送用機器などが上昇した一方、電気・ガス、陸運、パルプ・紙などが下落した。今期の2桁増益見通しや自己株取得を発表したコメリ<8218.T>が急騰。半面、傘下のIHI原動機が燃料消費率の測定データを改ざんしていたとNHKのニュースで報じられたIHI<7013.T>が後場に入って急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1195/値下がり402。多くの半導体株が派手に上げており、ディスコ、SCREEN、ソシオネクストが4%台の上昇。東京エレクトロンは7%台の上昇となった。直近で大きく売り込まれていたルネサスが鋭角的に切り返して10.5%高。上方修正を発表した野村マイクロがストップ高となり、業態が近いオルガノにも買いが波及した。円安基調の継続を受けて、トヨタ、マツダ、SUBARUなど自動車株が強めの上昇。1Q決算が好感されたKOAが急騰した。
一方、NTTやKDDIなど通信株が逆行安。市場の関心が半導体株に向かう中、直近で人気化していた北海道電力など電力株の多くが売りに押された。JR西日本や京王電鉄など鉄道株が全般軟調。決算が市場の期待に届かなかったオービックや、前期は最終赤字に転落する見込みとなったアーレスティが急落した。
本日、グロース市場に新規上場したレジルは、初値は公開価格を小幅に上回ったものの、終値は初値や公開価格を下回った。
日経平均は大幅高。22日、23日と半導体株に頼らず上昇し、きょうは休養十分の半導体株がリスクオンムードを演出した。半導体株にはまだ全幅の信頼は置けないが、動いてくれば指数へのインパクトも大きいことが改めて印象づけられた。節目の38000円は難なく突破し、38500円にも迫ってきた。このところ戻り局面で抵抗となっていた5日線(37719円、24日時点、以下同じ)も終値(38460円)で大きく上回っており、投資家が参戦しやすい環境が整いつつある。
あすから日銀金融政策決定会合が開催される。足元では円安進行に伴い、為替介入に対する警戒が拭えないことが株式市場を不安定にしている。介入という強硬手段を使うかどうかはともかく、日銀としては円安にブレーキをかけたい意向はあるだろう。東京市場は29日が休場で、来週4月30日~5月1日にはFOMCが開催される。来週末5月3日(金)の東京市場は休場で、米国では4月の雇用統計が発表される。介入があろうとなかろうと、ドル円の動きが荒くなる可能性がある点には注意を払っておきたい。
東証プライムの売買代金は概算で4兆5500億円。業種別では精密機器、電気機器、輸送用機器などが上昇した一方、電気・ガス、陸運、パルプ・紙などが下落した。今期の2桁増益見通しや自己株取得を発表したコメリ<8218.T>が急騰。半面、傘下のIHI原動機が燃料消費率の測定データを改ざんしていたとNHKのニュースで報じられたIHI<7013.T>が後場に入って急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1195/値下がり402。多くの半導体株が派手に上げており、ディスコ、SCREEN、ソシオネクストが4%台の上昇。東京エレクトロンは7%台の上昇となった。直近で大きく売り込まれていたルネサスが鋭角的に切り返して10.5%高。上方修正を発表した野村マイクロがストップ高となり、業態が近いオルガノにも買いが波及した。円安基調の継続を受けて、トヨタ、マツダ、SUBARUなど自動車株が強めの上昇。1Q決算が好感されたKOAが急騰した。
一方、NTTやKDDIなど通信株が逆行安。市場の関心が半導体株に向かう中、直近で人気化していた北海道電力など電力株の多くが売りに押された。JR西日本や京王電鉄など鉄道株が全般軟調。決算が市場の期待に届かなかったオービックや、前期は最終赤字に転落する見込みとなったアーレスティが急落した。
本日、グロース市場に新規上場したレジルは、初値は公開価格を小幅に上回ったものの、終値は初値や公開価格を下回った。
日経平均は大幅高。22日、23日と半導体株に頼らず上昇し、きょうは休養十分の半導体株がリスクオンムードを演出した。半導体株にはまだ全幅の信頼は置けないが、動いてくれば指数へのインパクトも大きいことが改めて印象づけられた。節目の38000円は難なく突破し、38500円にも迫ってきた。このところ戻り局面で抵抗となっていた5日線(37719円、24日時点、以下同じ)も終値(38460円)で大きく上回っており、投資家が参戦しやすい環境が整いつつある。
あすから日銀金融政策決定会合が開催される。足元では円安進行に伴い、為替介入に対する警戒が拭えないことが株式市場を不安定にしている。介入という強硬手段を使うかどうかはともかく、日銀としては円安にブレーキをかけたい意向はあるだろう。東京市場は29日が休場で、来週4月30日~5月1日にはFOMCが開催される。来週末5月3日(金)の東京市場は休場で、米国では4月の雇用統計が発表される。介入があろうとなかろうと、ドル円の動きが荒くなる可能性がある点には注意を払っておきたい。