株式明日の戦略-半導体株への売りは続くも大幅高、警戒ムードは和らぐ
22日の日経平均は大幅反発。終値は370円高の37438円。19日の米国市場ではエヌビディアが10%下落するなど半導体株が強く売られた一方、決算を発表したアメリカン・エキスプレスが大幅高となり、ダウ平均は上昇した。
日経平均は19日に1011円安と大きく下げていたこともあり、ダウ平均の上昇を好感して3桁上昇スタート。開始早々には上げ幅を400円超に広げた。37500円台に乗せたところで急失速してマイナス圏に沈んだが、そこではすかさず買いが入ったことから、10時以降はプラス圏で落ち着いた動きが続いた。高値を早い時間につけて上値の重さが意識されたものの、前引け間際や大引け間際の動きが良く、300円を超える上昇で取引を終えた。
東証プライムの売買代金は概算で4兆3000億円。業種別では電気・ガス、空運、陸運などの動きが良かった。下落は鉱業と石油・石炭の2業種のみで、電気機器が小幅な上昇にとどまった。金融株が強く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>が3%を超える上昇。半面、米エヌビディアの急落を嫌気して、東京エレクトロン<8035.T>、ディスコ<6146.T>、アドバンテスト<6857.T>など半導体株が軒並み大幅安となった。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1470/値下がり161と、値上がり銘柄が圧倒的に多かった。主力どころではファーストリテイリング、リクルート、ニデックなどが強い上昇。業種では東電HD、北海道電力、関西電力など電力株の動きの良さが目立った。前期の利益と期末配当の見通しを引き上げた共英製鋼や中部飼料が急伸。最先端技術を用いた3Dモデル生成ソリューションサービスの提供を開始すると発表したテックファームがストップ高となった。
一方、下方修正を発表した日産自動車が弱く、トヨタや三菱自など自動車株には逆行安となる銘柄が散見された。大手の半導体株が軒並み安となる中、TOWAやタツモなど中小型の製造装置に対する売りも続いた。さくらインターネットが強く買われる場面はあったものの、値動きが荒く引けでは6.8%安。下方修正を発表したSBIアルヒが大幅に下落した。
日経平均は大幅高。半導体株に対する売りは続いたが、他の多くの銘柄には買いが入った。日本株全体では期待の持てる動き。米国の長期金利が高止まりしているうちは、半導体株には厳しい流れが続くかもしれない。しかし、半導体株が下げても日本株が崩れるわけではないとの見方が強まれば、弱材料への耐性がついてくる。もし、きょうで当面の底を打っているのであれば、今週中にもう一段水準を切り上げる公算が大きい。5日線が37803円(22日時点、以下同じ)、75日線が37941円に位置しており、これらを早々に上回ることができるかが焦点となる。
目先はグロース株に対して楽観的にはなりづらく、非グロース株が奮起できるかが日本株復活のカギを握る。週後半には日銀会合が控えており、金融株には選好される要素がある。3月の日銀会合後には不動産株が騰勢を強めた。また、きょうの動きが良かった空運株や陸運株は今年に入ってからの日本株の上昇には乗り遅れている分、過熱感は乏しい。今は戻りの先導役が出てくる展開に期待したいところで、これらの業種がその役割を果たしてくれるかどうかが注目される。
日経平均は19日に1011円安と大きく下げていたこともあり、ダウ平均の上昇を好感して3桁上昇スタート。開始早々には上げ幅を400円超に広げた。37500円台に乗せたところで急失速してマイナス圏に沈んだが、そこではすかさず買いが入ったことから、10時以降はプラス圏で落ち着いた動きが続いた。高値を早い時間につけて上値の重さが意識されたものの、前引け間際や大引け間際の動きが良く、300円を超える上昇で取引を終えた。
東証プライムの売買代金は概算で4兆3000億円。業種別では電気・ガス、空運、陸運などの動きが良かった。下落は鉱業と石油・石炭の2業種のみで、電気機器が小幅な上昇にとどまった。金融株が強く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>が3%を超える上昇。半面、米エヌビディアの急落を嫌気して、東京エレクトロン<8035.T>、ディスコ<6146.T>、アドバンテスト<6857.T>など半導体株が軒並み大幅安となった。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1470/値下がり161と、値上がり銘柄が圧倒的に多かった。主力どころではファーストリテイリング、リクルート、ニデックなどが強い上昇。業種では東電HD、北海道電力、関西電力など電力株の動きの良さが目立った。前期の利益と期末配当の見通しを引き上げた共英製鋼や中部飼料が急伸。最先端技術を用いた3Dモデル生成ソリューションサービスの提供を開始すると発表したテックファームがストップ高となった。
一方、下方修正を発表した日産自動車が弱く、トヨタや三菱自など自動車株には逆行安となる銘柄が散見された。大手の半導体株が軒並み安となる中、TOWAやタツモなど中小型の製造装置に対する売りも続いた。さくらインターネットが強く買われる場面はあったものの、値動きが荒く引けでは6.8%安。下方修正を発表したSBIアルヒが大幅に下落した。
日経平均は大幅高。半導体株に対する売りは続いたが、他の多くの銘柄には買いが入った。日本株全体では期待の持てる動き。米国の長期金利が高止まりしているうちは、半導体株には厳しい流れが続くかもしれない。しかし、半導体株が下げても日本株が崩れるわけではないとの見方が強まれば、弱材料への耐性がついてくる。もし、きょうで当面の底を打っているのであれば、今週中にもう一段水準を切り上げる公算が大きい。5日線が37803円(22日時点、以下同じ)、75日線が37941円に位置しており、これらを早々に上回ることができるかが焦点となる。
目先はグロース株に対して楽観的にはなりづらく、非グロース株が奮起できるかが日本株復活のカギを握る。週後半には日銀会合が控えており、金融株には選好される要素がある。3月の日銀会合後には不動産株が騰勢を強めた。また、きょうの動きが良かった空運株や陸運株は今年に入ってからの日本株の上昇には乗り遅れている分、過熱感は乏しい。今は戻りの先導役が出てくる展開に期待したいところで、これらの業種がその役割を果たしてくれるかどうかが注目される。