株式明日の戦略-大幅高の翌日は大幅安、三連休を前にもう一波乱を覚悟
25日の日経平均は4日ぶり大幅反落。終値は831円安の37628円。24日の米国株はまちまちで終えたが、引け後に決算を発表したメタ・プラットフォームズの時間外の急落が嫌気されて、寄り付きから400円近い下落。ドル円が155円台に乗せたことで、為替市場に対する先行き不透明感も強く意識された。今晩の米国株に期待が持てず、あすには日銀金融政策決定会合の結果発表を控える中、安く始まった後も下げ幅を広げる展開。早い時間に節目の38000円を割り込むと、前場のうちに37700円台まで水準を切り下げた。後場に入っても弱い動きが続き、下げ幅を800円超に広げて37600円台に突入。戻りらしい戻りもなく、安値圏で取引を終えた。
東証プライムの売買代金は概算で3兆9600億円。業種別では全業種が下落した。食料品、水産・農林、医薬品などが相対的に値を保ち、電気・ガス、鉱業、輸送用機器などが大きく売られた。上方修正や増配を発表した東リ<7971.T>が後場急伸。半面、今期の大幅減益計画がネガティブサプライズとなった東京ガス<9531.T>が後場急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり234/値下がり1389。主力どころはほぼ全滅となったが、既に決算を消化済みのニデックが逆行高。決算が評価されたルネサスや第一三共がプラスで終えた。今期の2桁営業増益計画や株主還元強化が好感された日本航空電子が急伸。さくらインターネットと行政システムのデジタル化を推進する目的で基本合意書を締結したと発表したスマートバリューがストップ高となった。
一方、1Qが営業減益となったキヤノンが8.4%安。今期減収減益計画のファナックは安寄り後は下げ渋ったものの3.4%安と大きな下げとなった。サイバーエージェントは上期の大幅増益を発表して買われる場面もあったが、急失速して引けでは5%を超える下落。メタウォーターや日本高純度化学が決算を受けて急落した。主力どころではレーザーテックなど半導体株が軒並み安となったほか、円安が進行する中でもトヨタの下げが大きくなった。
本日、グロース市場に新規上場したコージンバイオは、公開価格を上回る初値をつけ、終値は初値を大きく上回った。
日経平均は大幅安。下げ幅(831円)がきのうの上げ分(907円)の範囲内にとどまっており、両日とも無駄に値幅が出たという印象。米国の10年債利回りの水準が高い上に、ドル円は介入への警戒がくすぶり続ける中、何もないまま円安が進行している。あすは日銀会合の結果発表があって三連休前と、波乱の要素に事欠かない。
本日の米国では米1-3月期GDPが発表される。メタの決算を消化するためナスダックが弱そうではあるが、その点に関しては織り込みも進んでいる。引け後にはアルファベット、インテル、マイクロソフトなどが決算を発表予定。あすの日本株のスタートはこれらの時間外の反応の影響を大きく受けることになるだろう。
日銀会合に関しては前回政策を転換したばかりでもあり、今回は政策変更の可能性は低い。ただ、現状維持の場合に「日銀は円安抑制に動かない(動けない)」と市場が解釈してドル円が大きく円安に振れるようだと、きょうのようにリスク回避姿勢が強まってくる。日銀が動いたら動いたで、それもまた相場のかく乱材料となる。いずれにしても引け後の植田総裁の会見をしっかり確認したい局面ではあるが、結果発表後の指数の動きは荒くなるとみておいた方が良い。
印象の悪い下げにはなったが、日経平均はきょうの時点で先週末との比較で560円上昇している。先週大きく崩れただけに、今週は週間でプラスなら上々。「米GDPが市場予想を下回る→米長期金利が低下→円安(ドル高)が一服」といった流れになれば、きょう下げた分を難なく取り戻すような展開も期待できる。底割れは回避したいところで、直近4月19日の安値(取引時間中は36733円、終値では37068円)を下回ることなく推移できるかに注目しておきたい。
東証プライムの売買代金は概算で3兆9600億円。業種別では全業種が下落した。食料品、水産・農林、医薬品などが相対的に値を保ち、電気・ガス、鉱業、輸送用機器などが大きく売られた。上方修正や増配を発表した東リ<7971.T>が後場急伸。半面、今期の大幅減益計画がネガティブサプライズとなった東京ガス<9531.T>が後場急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり234/値下がり1389。主力どころはほぼ全滅となったが、既に決算を消化済みのニデックが逆行高。決算が評価されたルネサスや第一三共がプラスで終えた。今期の2桁営業増益計画や株主還元強化が好感された日本航空電子が急伸。さくらインターネットと行政システムのデジタル化を推進する目的で基本合意書を締結したと発表したスマートバリューがストップ高となった。
一方、1Qが営業減益となったキヤノンが8.4%安。今期減収減益計画のファナックは安寄り後は下げ渋ったものの3.4%安と大きな下げとなった。サイバーエージェントは上期の大幅増益を発表して買われる場面もあったが、急失速して引けでは5%を超える下落。メタウォーターや日本高純度化学が決算を受けて急落した。主力どころではレーザーテックなど半導体株が軒並み安となったほか、円安が進行する中でもトヨタの下げが大きくなった。
本日、グロース市場に新規上場したコージンバイオは、公開価格を上回る初値をつけ、終値は初値を大きく上回った。
日経平均は大幅安。下げ幅(831円)がきのうの上げ分(907円)の範囲内にとどまっており、両日とも無駄に値幅が出たという印象。米国の10年債利回りの水準が高い上に、ドル円は介入への警戒がくすぶり続ける中、何もないまま円安が進行している。あすは日銀会合の結果発表があって三連休前と、波乱の要素に事欠かない。
本日の米国では米1-3月期GDPが発表される。メタの決算を消化するためナスダックが弱そうではあるが、その点に関しては織り込みも進んでいる。引け後にはアルファベット、インテル、マイクロソフトなどが決算を発表予定。あすの日本株のスタートはこれらの時間外の反応の影響を大きく受けることになるだろう。
日銀会合に関しては前回政策を転換したばかりでもあり、今回は政策変更の可能性は低い。ただ、現状維持の場合に「日銀は円安抑制に動かない(動けない)」と市場が解釈してドル円が大きく円安に振れるようだと、きょうのようにリスク回避姿勢が強まってくる。日銀が動いたら動いたで、それもまた相場のかく乱材料となる。いずれにしても引け後の植田総裁の会見をしっかり確認したい局面ではあるが、結果発表後の指数の動きは荒くなるとみておいた方が良い。
印象の悪い下げにはなったが、日経平均はきょうの時点で先週末との比較で560円上昇している。先週大きく崩れただけに、今週は週間でプラスなら上々。「米GDPが市場予想を下回る→米長期金利が低下→円安(ドル高)が一服」といった流れになれば、きょう下げた分を難なく取り戻すような展開も期待できる。底割れは回避したいところで、直近4月19日の安値(取引時間中は36733円、終値では37068円)を下回ることなく推移できるかに注目しておきたい。