東京外国為替市場概況・10時 ドル円、上昇幅を拡大

 6日の東京外国為替市場でドル円は上昇幅を拡大。10時時点では153.41円とニューヨーク市場の終値(153.05円)と比べて36銭程度のドル高水準だった。円先安観が根強いなか、東京休場で薄商いのなか円売りが入って、先週末の米雇用統計後のドル安・円高の値幅をクリアする円売り・ドル買いに弾みがつき、153.75円まで上値を伸ばした。週末のイエレン米財務長官の発言が材料視されたとの見方もあった。同長官は4日、日本の通貨当局が円買い介入を行ったかどうかについては言及を避けた上で、3日終了週の円相場の動きは急激だったと述べた。そして、「こうした介入はまれであるべきで、協議が行われることが期待される」と付け加えた。同高値をつけたあとは上昇の勢いが落ち着き、一時153.32円前後へ下押した。

 ユーロ円も上値を伸ばす。10時時点では165.18円とニューヨーク市場の終値(164.72円)と比べて46銭程度のユーロ高水準だった。クロス円も円売りを強め、ユーロ円は一時165.41円まで上昇。しかしドル円が伸び悩むと、ユーロ円も165.10円付近へ下押した。ポンド円も192.83円から192.45円前後、豪ドル円は101.65円から101.42円前後、NZドル円は92.34円から92.10円近辺へそれぞれ下押した。

 ユーロドルは10時時点では1.0767ドルとニューヨーク市場の終値(1.0761ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ高水準だった。円相場中心の展開で動意は限定的。対円でのドル伸び悩みを支えにやや戻したもののレンジは変らず。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:152.78円 - 153.75円 
ユーロドル:1.0751ドル - 1.0775ドル 
ユーロ円:164.36円 - 165.41円 

(関口)
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