欧州マーケットダイジェスト・6日 株高・金利低下・ドル下値堅い

(6日終値:7日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=153.90円(6日15時時点比▲0.02円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=165.82円(△0.19円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0774ドル(△0.0013ドル)
FTSE100種総合株価指数:休場
ドイツ株式指数(DAX):18175.21(前営業日比△173.61)
10年物英国債利回り:休場
10年物独国債利回り:2.468%(▲0.027%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>   <前回発表値>
4月仏サービス部門PMI改定値     51.3       50.5
4月独サービス部門PMI改定値      53.2       53.3
4月ユーロ圏サービス部門PMI改定値   53.3       52.9
3月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)
前月比                ▲0.4%    ▲1.1%・改
前年比                ▲7.8%    ▲8.5%・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は下値が堅い。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.46%台まで低下したことを受けて円買い・ドル売りが先行。22時前に一時153.42円付近まで下押しした。
 ただ、米10年債利回りが上昇に転じると徐々に強含んだ。ユーロ円などクロス円の上昇につれた買いも入り、0時30分前には154.00円付近まで値を上げた。
 イエレン米財務長官は4日、日本の通貨当局が円買い介入を行ったかどうかについては言及を避けたうえで、前週の円相場の動きは急激だったと指摘し、「こうした介入はまれであるべきで、協議が行われることが期待される」と発言。市場では「政府・日銀が断続的に為替介入を行うのは困難になったのではないか」との観測も出ており、改めて日米金利差を意識した円売り・ドル買いも出たようだ。

・ユーロドルは伸び悩み。米長期金利が低下するとユーロ買い・ドル売りが先行。22時前に一時1.0791ドルと日通し高値を付けた。ただ、前週末の高値1.0811ドルが目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米長期金利が上昇に転じたことも相場の重しとなり、1時30分前には1.0771ドル付近まで下押しした。
 もっとも、今日これまでの値幅は0.0040ドル程度と比較的小さかった。米経済指標の発表などもなく手掛かり材料に欠けたことから、相場は大きな方向感が出なかった。また、本日は英国がアーリーメイバンクホリデーで休場。市場参加者が少なく、積極的な売買は手控えられた。

・ユーロ円は強含み。欧米株価の上昇を背景に投資家のリスク志向が改善すると円売り・ユーロ買いが優勢に。24時前に一時165.99円と日通し高値を更新した。
 ユーロ円以外のクロス円も上昇が目立った。ポンド円は一時193.67円、豪ドル円は102.05円、カナダドル円は112.79円、メキシコペソ円は9.13円、南アフリカランド円は8.37円まで値を上げた。

・ロンドン株式相場はアーリーメイバンクホリデーのため休場となった。

・フランクフルト株式相場は続伸し、4月8日以来約1カ月ぶりの高値となった。3日発表の4月米雇用統計が予想より弱い内容となり、米利上げ開始時期が遅くなるとの懸念が後退すると米国株相場が大幅に上昇。独株にも買いが波及した。個別ではミュンヘン再保険(2.91%高)やザランド(2.65%高)、インフィニオン・テクノロジーズ(2.50%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は上昇した。

(中村)
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