東京外国為替市場概況・12時 ドル円、方向感でず

 13日の東京外国為替市場でドル円は方向感が出なかった。12時時点では155.74円とニューヨーク市場の終値(155.78円)と比べて4銭程度のドル安水準だった。10時10分頃に155.90円台から155.52円まで急ピッチで下落した。きっかけは、日銀が国債買い入れオペで期間5-10年のオファー額を前回から減額したこと。本邦長期金利が上昇し、為替は円高に振れた。もっとも下げたところでのドル買い意欲は強く、直ぐに切り返すと155.91円付近まで持ち直した。ただし東京仲値頃につけた155.96円の手前では伸び悩み、155.70円台まで上値を切り下げている。

 ユーロ円も方向感は掴みづらかった。12時時点では167.75円とニューヨーク市場の終値(167.76円)と比べて1銭程度のユーロ安水準だった。日銀の長期債買い入れオペ減額を受けてドル円同様に円高に振れて、167.54円まで下押しした。こちらも直ぐに反発し、167.92円近辺まで買い戻される場面もあった。一巡後は167.70円台を中心に上下した。

 ユーロドルは12時時点では1.0771ドルとニューヨーク市場の終値(1.0771ドル)とほぼ同水準だった。1.0766ドルまでじり安となるも、10日安値1.0760ドルを試すほどの動意は高まらなかった。

 なお豪ドル/ドルは一時0.6586ドルまで弱含み。明日発表の豪政府予算では、今年のインフレ率について「6月までに3.5%、12月までには2.75%に低下が前提」と、豪準備銀行(RBA)の最新予測より下振れを見込んでいることが伝わった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:155.52円-155.96円 
ユーロドル:1.0766ドル-1.0775ドル 
ユーロ円:167.54円-167.96円


(小針)
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