NYマーケットダイジェスト・23日 株安・金利上昇・原油安・ドル底堅い
(23日終値)
ドル・円相場:1ドル=156.93円(前営業日比△0.13円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=169.73円(△0.02円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0815ドル(▲0.0008ドル)
ダウ工業株30種平均:39065.26ドル(▲605.78ドル)
ナスダック総合株価指数:16736.04(▲65.50)
10年物米国債利回り:4.48%(△0.06%)
WTI原油先物7月限:1バレル=76.87ドル(▲0.70ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2337.2ドル(▲55.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
前週分の米新規失業保険申請件数 21.5万件 22.3万件・改
5月米製造業PMI速報値 50.9 50.0
5月米サービス部門PMI速報値 54.8 51.3
5月米総合PMI速報値 54.4 51.3
4月米新築住宅販売件数
前月比 ▲4.7% 5.4%・改
件数 63.4万件 66.5万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は小幅ながら続伸。米長期金利の指標である米10年債利回りが4.40%台まで低下すると円買い・ドル売りが先行。21時30分前に一時156.53円と日通し安値を更新した。
ただ、前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容だったことが分かると買い戻しが優勢に。5月米製造業・サービス部門PMI速報値が予想を上回ったことも相場の支援材料となり、23時過ぎに一時157.20円と1日以来約3週間ぶりの高値を付けた。米10年債利回りが4.49%台まで上昇したこともドル買いを誘った。
もっとも、買い一巡後は伸び悩んだ。米株式市場でダウ平均が600ドル超下落するとリスク回避の円買いが入ったため、やや上値を切り下げた。
なお、イエレン米財務長官はこの日、「為替介入はめったに使用されない手段であるべき」「介入に踏み切る際には事前の伝達が必要」との考えを改めて表明した。市場では「G7財務相・中央銀行総裁会議を前に、日本をけん制した可能性がある」との声が聞かれた。
・ユーロドルは小幅に4日続落。5月の独・ユーロ圏PMI速報値が概ね良好な内容だったことを受けてユーロ買い・ドル売りが先行。22時30分過ぎに一時1.0861ドルと日通し高値を付けた。
ただ、前日の高値1.0864ドルがレジスタンスとして働くと失速した。5月米PMI速報値が予想を上回ったことが伝わると米長期金利の上昇とともに全般ドル買いが活発化し、一時1.0805ドルと日通し安値を付けた。
・ユーロ円はほぼ横ばい。23時過ぎに一時170.32円と4月29日以来の高値を付けたものの、ダウ平均が600ドル超下落するとリスク・オフの円買いが優勢となり、3時30分過ぎには169.48円付近まで下押しした。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。前週分の米新規失業保険申請件数や5月米製造業・サービス部門PMI速報値が予想より強い内容だったことが分かると米長期金利が上昇。株式の相対的な割高感が意識され、株売りが広がった。前日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨がタカ派的と受け止められたことも引き続き相場の重し。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も続落。テスラやメタプラットフォームズなどが下げた一方、前日に好決算を発表したエヌビディアは大幅に上昇した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続落。前週分の米新規失業保険申請件数や5月米製造業・サービス部門PMI速報値が予想より強い内容だったことが分かると債券売りが優勢となった。
・原油先物相場は4日続落。昨日まで3日続落した反動で底堅く始まり、総じて強かった5月米PMI速報値を背景にエネルギー需要増を期待した買いも入ると一時78.60ドル台まで上昇した。もっとも一巡後は軟調に転じ、引けにかけては76ドル半ばまで下押す場面もあった。ダウ平均が下げ幅を拡大し、リスク回避ムードが他資産にも波及した。
・金先物相場は大幅に3日続落。前日公表されたFOMC議事要旨がタカ派的と捉えられ、時間外から上値の重い展開が続いた。上振れた5月米PMI速報値を受けて米長期金利が上昇し、為替はドル高となったことで下落圧力が更に強まった。一時2332ドル台と約2週間ぶりの安値圏まで下値を広げた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=156.93円(前営業日比△0.13円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=169.73円(△0.02円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0815ドル(▲0.0008ドル)
ダウ工業株30種平均:39065.26ドル(▲605.78ドル)
ナスダック総合株価指数:16736.04(▲65.50)
10年物米国債利回り:4.48%(△0.06%)
WTI原油先物7月限:1バレル=76.87ドル(▲0.70ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2337.2ドル(▲55.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
前週分の米新規失業保険申請件数 21.5万件 22.3万件・改
5月米製造業PMI速報値 50.9 50.0
5月米サービス部門PMI速報値 54.8 51.3
5月米総合PMI速報値 54.4 51.3
4月米新築住宅販売件数
前月比 ▲4.7% 5.4%・改
件数 63.4万件 66.5万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は小幅ながら続伸。米長期金利の指標である米10年債利回りが4.40%台まで低下すると円買い・ドル売りが先行。21時30分前に一時156.53円と日通し安値を更新した。
ただ、前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容だったことが分かると買い戻しが優勢に。5月米製造業・サービス部門PMI速報値が予想を上回ったことも相場の支援材料となり、23時過ぎに一時157.20円と1日以来約3週間ぶりの高値を付けた。米10年債利回りが4.49%台まで上昇したこともドル買いを誘った。
もっとも、買い一巡後は伸び悩んだ。米株式市場でダウ平均が600ドル超下落するとリスク回避の円買いが入ったため、やや上値を切り下げた。
なお、イエレン米財務長官はこの日、「為替介入はめったに使用されない手段であるべき」「介入に踏み切る際には事前の伝達が必要」との考えを改めて表明した。市場では「G7財務相・中央銀行総裁会議を前に、日本をけん制した可能性がある」との声が聞かれた。
・ユーロドルは小幅に4日続落。5月の独・ユーロ圏PMI速報値が概ね良好な内容だったことを受けてユーロ買い・ドル売りが先行。22時30分過ぎに一時1.0861ドルと日通し高値を付けた。
ただ、前日の高値1.0864ドルがレジスタンスとして働くと失速した。5月米PMI速報値が予想を上回ったことが伝わると米長期金利の上昇とともに全般ドル買いが活発化し、一時1.0805ドルと日通し安値を付けた。
・ユーロ円はほぼ横ばい。23時過ぎに一時170.32円と4月29日以来の高値を付けたものの、ダウ平均が600ドル超下落するとリスク・オフの円買いが優勢となり、3時30分過ぎには169.48円付近まで下押しした。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。前週分の米新規失業保険申請件数や5月米製造業・サービス部門PMI速報値が予想より強い内容だったことが分かると米長期金利が上昇。株式の相対的な割高感が意識され、株売りが広がった。前日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨がタカ派的と受け止められたことも引き続き相場の重し。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も続落。テスラやメタプラットフォームズなどが下げた一方、前日に好決算を発表したエヌビディアは大幅に上昇した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続落。前週分の米新規失業保険申請件数や5月米製造業・サービス部門PMI速報値が予想より強い内容だったことが分かると債券売りが優勢となった。
・原油先物相場は4日続落。昨日まで3日続落した反動で底堅く始まり、総じて強かった5月米PMI速報値を背景にエネルギー需要増を期待した買いも入ると一時78.60ドル台まで上昇した。もっとも一巡後は軟調に転じ、引けにかけては76ドル半ばまで下押す場面もあった。ダウ平均が下げ幅を拡大し、リスク回避ムードが他資産にも波及した。
・金先物相場は大幅に3日続落。前日公表されたFOMC議事要旨がタカ派的と捉えられ、時間外から上値の重い展開が続いた。上振れた5月米PMI速報値を受けて米長期金利が上昇し、為替はドル高となったことで下落圧力が更に強まった。一時2332ドル台と約2週間ぶりの安値圏まで下値を広げた。
(中村)