東京外国為替市場概況・10時 ドル円 伸び悩む

 31日の東京外国為替市場でドル円は伸び悩む。10時時点では156.74円とニューヨーク市場の終値(156.82円)と比べて8銭程度のドル安水準だった。5月東京都区部消費者物価指数(CPI)は日銀の早期利上げ期待を強める結果にならず円売りも見られ一時157.02円まで上昇したが、時間外米長期金利の低下も重しに156.61円まで押し戻された。鈴木財務相は為替市場の動向を注視するとし、行き過ぎた動きには適切に対応する考えは変わらないと述べた。
 5月東京都区部CPI(生鮮食料品除く総合)は市場予想通りの前年比+1.9%となるも、日本銀行が目標とする2%は2カ月連続で下回り、同コアコア指数(生鮮食料品・エネルギー除く総合)は前年比+1.7%と市場予想や前月を下回った。市場は日銀の追加利上げ時期に注目しているが、足元の物価上昇の鈍さは日銀の慎重姿勢を後押しする可能性がある。

 ユーロ円はじり安。10時時点では169.78円とニューヨーク市場の終値(169.86円)と比べて8銭程度のユーロ安水準だった。ドル円につれた動きとなり、170.08円まで上昇した後、169.62円まで失速した。

 ユーロドルは10時時点では1.0832ドルとニューヨーク市場の終値(1.0832ドル)とほぼ同水準だった。円相場主導の動きとなり、NY終値近辺でこう着相場が続いている。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:156.61円 - 157.02円
ユーロドル:1.0829ドル - 1.0835ドル
ユーロ円:169.62円 - 170.08円

(金)
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