NYマーケットダイジェスト・5日 株高・金利低下・円安(1)

(5日終値)
ドル・円相場:1ドル=156.11円(前営業日比△1.23円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=169.68円(△1.18円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0869ドル(▲0.0010ドル)
ダウ工業株30種平均:38807.33ドル(△96.04ドル)
ナスダック総合株価指数:17187.91(△330.86)
10年物米国債利回り:4.27%(▲0.06%)
WTI原油先物7月限:1バレル=74.07ドル(△0.82ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=2375.5ドル(△28.1ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数
(前週比)   ▲5.2%     ▲5.7%
5月ADP全米雇用報告
        15.2万人    18.8万人・改
5月米サービス部門PMI改定値
         54.8       54.8
5月米総合PMI改定値
         54.5       54.4
5月米ISM非製造業指数
         53.8       49.4

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反発。5月ADP全米雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数が15.2万人増と予想の17.5万人増を下回ったことが伝わると、一時155.72円付近まで下押ししたものの、5月米ISM非製造業景況指数が53.8と予想の50.8を上回ると一転買い戻しが優勢に。23時30分前に一時156.48円と日通し高値を付けた。
 ただ、前日の高値156.49円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.27%台まで低下したことも相場の重し。

・ユーロドルは小幅ながら続落。米雇用指標が予想を下回り、米労働需給の緩和を示すと23時前に一時1.0891ドルと日通し高値を付けたものの、前日の高値1.0916ドルが目先レジスタンスとして意識されると失速した。米ISM非製造業景況指数の上振れも相場の重しとなり、1時過ぎには1.0854ドルと日通し安値を更新した。欧州中央銀行(ECB)が明日6日の定例理事会で利下げを決めるとの観測もユーロ売りを誘った。

・ユーロ円は3日ぶりに反発。ドル円の上昇につれた買いが入ると、23時30分前に一時170.02円と日通し高値を付けたが、買い一巡後は徐々に値動きが細った。

・米ドルカナダドルは一時1.3741カナダドルまで上昇した。カナダ銀行(BOC)はこの日、政策金利を現行の5.00%から0.25%引き下げて4.75%にすることを決めたと発表。市場の予想通りとなった。ただ、マックレムBOC総裁が会見で「金融政策はもはやそれほど引き締める必要はない。言い換えれば、政策金利を引き下げることが適切」「インフレが引き続き緩和し、目標の2%に向かって持続的に進んでいるという確信が高まり続けるなら、政策金利のさらなる引き下げを予想するのは妥当」との見解を示すと、カナダドル売りが優勢となった。

(中村)
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