12日香港株=軟調な展開か、FOMC結果発表を前に持ち高調整

 12日の香港市場は軟調な展開か。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表をあす未明に控え、持ち高調整の売りが出そうだ。FOMC参加者の政策金利の見通しや会合後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見への市場の関心が高く、様子見気分が広がると予想する。きょう発表予定の5月の米消費者物価指数(CPI)も注目の材料となる。

 もっとも、売り一巡後はハンセン指数が下げ渋る展開があり得る。心理的節目の18000ポイントが下値支持線として意識されそうだ。米長期金利の上昇一服も投資家心理を支えるだろう。指標となる米10年物国債利回りは11日、前日比0.07%低い4.40%で終えた。

 11日のNY株式相場は高安まちまち。人工知能(AI)用ソフトウエアを発表したアップルが大幅高となりS&P500とナスダック総合が続伸した一方、金融株や資本財株が下落しダウ平均が反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は金融株のHSBC(00005)と中国建設銀行(00939)、大型ネット株のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が香港終値を下回って終えた。
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