ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、しっかり

 1日のニューヨーク外国為替市場でドル円はしっかり。24時時点では161.65円と22時時点(161.35円)と比べて30銭程度のドル高水準だった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.48%台まで上昇すると円売り・ドル買いが優勢となった。23時発表の6月米ISM製造業景況指数が48.5と予想の49.2を下回ったことが伝わると一時161.01円付近まで下押ししたものの、反応は限定的。24時過ぎには一時161.72円と1986年12月以来約37年半ぶりの高値を付けた。市場では「ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けて、月初や期初に絡んだドル買いが入った」との指摘もあった。

 ユーロドルは頭が重かった。24時時点では1.0730ドルと22時時点(1.0748ドル)と比べて0.0018ドル程度のユーロ安水準だった。6月米ISM製造業景況指数が予想を下回ると一時1.0768ドル付近まで強含んだものの、買い一巡後は徐々に上値を切り下げた。ロンドン・フィキシングに絡んだドル買いのフローが観測されると、一時1.0727ドル付近まで下押しした。

 ユーロ円は24時時点では173.45円と22時時点(173.43円)と比べて2銭程度のユーロ高水準だった。ドル円の上昇につれた買いが入ると一時173.67円と1999年のユーロ導入以来の高値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:160.63円 - 161.72円
ユーロドル:1.0711ドル - 1.0776ドル
ユーロ円:172.28円 - 173.67円


(中村)
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