東京外国為替市場概況・10時 ユーロ円、戻りが鈍い

 8日の東京外国為替市場でユーロ円は戻りが鈍い。10時時点では173.80円とニューヨーク市場の終値(174.21円)と比べて41銭程度のユーロ安水準だった。欧州政局への不安で173.65円まで下落後に下げ渋ったが、反発は限定的。一時174円台を回復していたものの、日経平均株価が小安く寄り付いたり、時間外取引のダウ先物がじり安となったりするなか173.80円付近まで押し戻された。

 ドル円も重い動き。10時時点では160.61円とニューヨーク市場の終値(160.75円)と比べて14銭程度のドル安水準だった。ユーロ円などクロス円の円買い傾向が徐々に重しとなり、160.56円まで下値を探った。朝方発表された実質賃金のマイナス幅拡大への反応は鈍かった。

 ユーロドルは10時時点では1.0821ドルとニューヨーク市場の終値(1.0840ドル)と比べて0.0019ドル程度のユーロ安水準だった。朝方に欧州政局を懸念した売りで1.0802ドルまで売り先行後に下げ渋って以降は次第に動きが落ち着いた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:160.56円 - 160.83円
ユーロドル:1.0802ドル - 1.0833ドル
ユーロ円:173.65円 - 174.13円

(関口)
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