ニューヨーク外国為替市場概況・8日 ユーロドル、8日ぶり反落

 8日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは8営業日ぶりに反落。終値は1.0824ドルと前営業日NY終値(1.0840ドル)と比べて0.0016ドル程度のユーロ安水準だった。7日に実施された仏下院選挙の決選投票では、左派連合の新人民戦線(NFP)が最多議席となった。1回目投票で第1勢力となった極右政党の国民連合(RN)は3位に後退し、極端な政策が進むといった最悪のシナリオを避けられたこともあり、欧州勢の参入後はユーロ買いが先行。前週末高値の1.0843ドルをわずかに上抜けて、一時1.0845ドルまで値を上げた。もっとも、仏政局不安が残る中で積極的に上値を試す動きとはならず、6月12日高値の1.0852ドルが目先のレジスタンスとして意識されると1.0820ドル台まで押し戻された。

 ドル円は3営業日ぶりに小反発。終値は160.83円と前営業日NY終値(160.75円)と比べて8銭程度のドル高水準だった。アジア時間に下値の堅さを確認すると、欧州勢の参入後には161.12円まで本日高値を更新した。ただ、前週末の米雇用統計後につけた高値161.33円には届かず、23時過ぎには160.48円付近まで失速。売りが一巡すると再び160.80円台まで買い戻しが入ったが、明日からパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の半期に一度の議会証言を控える中で持ち高を傾けにくく、NY時間は160円台後半を中心とするレンジ内で方向感を欠いた。

 ユーロ円は3日続落。終値は174.08円と前営業日NY終値(174.21円)と比べて13銭程度のユーロ安水準だった。18時前に174.63円までユーロ導入来の高値を更新したが、その後はユーロの買いが一服したことに伴って174円割れ水準まで上値を切り下げた。


本日の参考レンジ
ドル円:160.26円 - 161.12円
ユーロドル:1.0802ドル - 1.0845ドル
ユーロ円:173.52円 - 174.63円

(岩間)
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