16日香港株=軟調か、中国の内需低迷を懸念 政策期待も

 16日の香港市場は軟調か。中国国家統計局が15日に発表した2024年4-6月期国内総生産(GDP)と6月の小売売上高がともに市場予想から下振れしたことで内需の低迷が改めて意識されており、相場の重しとなりそうだ。ただ、中国共産党の重要会議、第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)が開催中とあって、政策期待は強い。

 一方、前日のNY市場で主要3指数がそろって上昇したことは一定の支えとなりそうだ。ゴールドマン・サックスが予想を上回る決算を発表し、金融株が上昇したことや、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が、インフレが目標とする2%に低下する前に利下げを決断することを示唆したことが好感された。銃撃されたトランプ前大統領が無事だったことで秋の大統領選での共和党の優勢が予想され、共和党の政策が追い風となるエネルギー株や、ユナイテッドヘルスなどのヘルスケア株の一角が上昇したことも相場を押し上げた。

 15日の香港株の米国預託証券(ADR)は、テンセント(00700)や美団(03690)、アリババ集団(09988)、百度(09888)などがそろって香港終値を下回って引けた。
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