欧州外国為替市場概況・22時 ユーロドル、もみ合い

 18日の欧州外国為替市場でユーロドルはもみ合い。22時時点では1.0928ドルと20時時点(1.0933ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ安水準だった。欧州中央銀行(ECB)はこの日、政策金利を予想通り4.25%で据え置いた。声明では「インフレ率は来年も目標を上回る水準が続く可能性が高い」と言及したものの、今後も金融政策はデータ依存で会合ごとに決定し、金利の道筋を事前に約束することはないとした。もっとも、ラガルドECB総裁の会見内容を見極めたいとの思惑から、金融政策の公表後もユーロ相場で目立った反応は見られず、1.0930ドル台を中心とする狭いレンジ内推移が続いた。
 なお、ラガルドECB総裁の会見ではここまで「経済成長へのリスクは下振れ方向に傾いている」「賃金の伸びは来年にかけて鈍化」などの発言が伝わっている。

 ドル円は下値が堅い。22時時点では156.44円と20時時点(156.39円)と比べて5銭程度のドル高水準だった。米経済指標は強弱まちまちな内容となったが、前週分の米新規失業保険申請件数などが予想より弱い結果となったことを受け、発表直後は米金利の低下とともにドル売りで反応。米10年債利回りが4.16%台まで上昇幅を縮小したことをながめ、156.20円付近までやや上値を切り下げた。ただ、すぐに米10年債利回りが4.18%台まで再び上昇したため、ドル円も156.50円台まで切り返した。

 ユーロ円は22時時点では170.96円と20時時点(170.98円)と比べて2銭程度のユーロ安水準だった。21時30分過ぎに170.80円付近まで弱含む場面があったが、ドル円と同様に売りは一時的だった。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:155.38円 - 156.59円
ユーロドル:1.0924ドル - 1.0941ドル
ユーロ円:170.00円 - 171.19円

(岩間)
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