ニューヨーク外国為替市場概況・19日 ドル円、小幅続伸

 19日のニューヨーク外国為替市場でドル円は小幅ながら続伸。終値は157.48円と前営業日NY終値(157.37円)と比べて11銭程度のドル高水準だった。世界規模で発生したシステム障害を受けて、投資家がリスク回避姿勢を強めると、欧州時間には一時本日安値となる156.96円まで値を下げた。
 ただ、NY市場に限れば157円台半ばでのもみ合いに終始した。米国株相場の下落に伴うリスク・オフの円買い・ドル売りが入った半面、欧州通貨やオセアニア通貨に対してドル高が進んだ影響を受けたため、相場はもみ合いの展開となった。
 なお、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁はこの日、「米連邦準備理事会(FRB)は引き続き2%のインフレ目標達成に注力している」と述べたものの、金融政策の見通しについては言及しなかった。

 ユーロドルは続落。終値は1.0882ドルと前営業日NY終値(1.0897ドル)と比べて0.0015ドル程度のユーロ安水準だった。世界各地で発生した大規模なシステム障害を受けて、投資家心理が悪化したことから、リスク・オフのユーロ売り・ドル買いが出やすかった。4時前には一時1.0876ドルと日本時間夕刻に付けた日通し安値に面合わせした。
 ただ、16日の安値1.0872ドルが目先サポートとして意識されたため、一本調子で下落する展開にはならなかった。

 ユーロ円は小反落。終値は171.39円と前営業日NY終値(171.49円)と比べて10銭程度のユーロ安水準。アジア時間に一時171.88円まで値を上げたものの、日本時間夕刻には170.92円まで値を下げた。NY市場では171円台半ばでのもみ合いに終始した。

 オセアニア通貨は軟調だった。ダウ平均が一時460ドル超下げるなど、米国株相場が軟調に推移するとリスクセンチメントに敏感なオセアニア通貨に売りが出た。豪ドル米ドルは一時0.6680米ドル、豪ドル円は105.19円付近まで下落したほか、NZドル米ドルは0.6006米ドル、NZドル円は94.58円まで値を下げた。

本日の参考レンジ
ドル円:156.96円 - 157.86円
ユーロドル:1.0876ドル - 1.0902ドル
ユーロ円:170.92円 - 171.88円

(中村)
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