欧州外国為替市場概況・22時 ドル円 154円割れ

 24日の欧州外国為替市場でドル円は下値を広げる動き。22時時点では153.80円と20時時点(154.56円)と比べて76銭程度のドル安水準だった。来週の日銀金融政策決定会合での利上げ警戒感を背景とした円買いが継続。153.76円まで下押し、5月中旬以来の154円割れとなった。茂木自民党幹事長の「日本経済再生で強くて安定した円を作ることが必要」との発言が伝わった。日銀の追加利上げ期待が徐々に高まっているが、弱めの個人消費が追加利上げ判断を複雑化させており、この後も日銀金融政策関連のヘッドラインで神経質な動きが続きそうだ。

 ユーロドルは底堅い。22時時点では1.0858ドルと20時時点(1.0842ドル)と比べて0.0016ドル程度のユーロ高水準だった。独・仏やユーロ圏の7月景気指数(PMI)の予想比下振れが重しとなるも、同結果を受けたユーロ売りを小幅にとどめると米長期金利の低下も支えに1.0859ドルまでわずかに高値を更新した。もっともレンジは狭く、方向感は限られている。

 ユーロ円は軟調。22時時点では167.00円と20時時点(167.58円)と比べて58銭程度のユーロ安水準だった。円高圧力が続くなか、日米欧株価指数のさえない動きも重しに166.93円まで一段安となった。また、ポンド円は198.76円、豪ドル円は101.54円、NZドル円は91.37円、加ドル円は111.54円まで下値を広げた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:153.76円 - 155.99円
ユーロドル:1.0826ドル - 1.0859ドル
ユーロ円:166.93円 - 169.20円

(金)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。