ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、軟調

 24日のニューヨーク外国為替市場でドル円は軟調。24時時点では153.27円と22時時点(153.80円)と比べて53銭程度のドル安水準だった。日銀の政策正常化への思惑が高まる中、円買い・ドル売りが先行。世界的な株価の下落を背景にリスク・オフの円買いも入り、一時153.11円と5月6日以来の安値を付けた。

 ユーロドルは24時時点では1.0854ドルと22時時点(1.0858ドル)と比べて0.0004ドル程度のユーロ安水準だったが、23時30分前に一時1.0867ドルと日通し高値を付けた。対円中心にドル売りが優勢になると、ユーロに対してもドル安が進んだ。

 ユーロ円はさえない。24時時点では166.36円と22時時点(167.00円)と比べて64銭程度のユーロ安水準。ダウ平均が一時400ドル超下落したほか、ナイト・セッションの日経平均先物が大証終値比760円安の3万8360円まで下げると、リスク・オフの円買いが優勢となった。24時前に一時166.14円と5月8日以来の安値を更新した。

 カナダドルは弱含み。米ドルカナダドルは一時1.3808カナダドルまで値を上げたほか、カナダドル円は110.95円まで値を下げた。カナダ銀行(BOC)はこの日、市場予想通り政策金利を現行の4.75%から4.50%に引き下げることを決めたと発表。ただ、声明では「CPIインフレは来年には2%の目標付近に落ち着く可能性がある」とし、「インフレが予想通りに緩和すれば、追加利下げが可能」と表明したため、カナダドル売りが優勢となった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:153.11円 - 155.99円
ユーロドル:1.0826ドル - 1.0867ドル
ユーロ円:166.14円 - 169.20円


(中村)
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