東京外国為替市場概況・12時 ドル円、下値広げる

 29日の東京外国為替市場でドル円は下値を広げた。12時時点では153.42円とニューヨーク市場の終値(153.76円)と比べて34銭程度のドル安水準だった。仲値後の買い戻しも153.80円超えまでと限られ、その後は再び下値を試す展開となった。11時30分前には先週末26日の安値153.15円を下抜けて153.02円まで売り込まれた。ただし大台手前で下げ止まると、153.40円台まで持ち直している。
 米長期金利の低下基調、スポット応当日が月末に伴う実需フロー、今週の日銀会合に対する根強い利上げ警戒感などがドル売り円買いに繋がったもよう。また、イエレン米財務長官が日経新聞との単独インタビューで、日銀の為替介入について一定の理解を示したことも円高要因とする見方もあるようだ。

 ユーロ円も売り戻し強まった。12時時点では166.67円とニューヨーク市場の終値(166.93円)と比べて26銭程度のユーロ安水準だった。ドル円の円高推移に歩調を合わせ、先週末安値166.36円を僅かに下回って166.33円まで下落した。ただ一巡後は166.60円台まで下げ幅を縮小している。
 他クロス円も、ポンド円が197.20円、豪ドル円は100.42円、NZドル円も90.27円まで日通し安値を更新した。

 ユーロドルは12時時点では1.0864ドルとニューヨーク市場の終値(1.0856ドル)と比べて0.0008ドル程度のユーロ高水準だった。値幅の狭さは続いたが、ドル円のドル安基調を受けて1.0870ドルまでじり高となった。

 
本日これまでの参考レンジ
ドル円:153.02円 - 154.35円
ユーロドル:1.0851ドル - 1.0870ドル
ユーロ円:166.33円 - 167.52円



(小針)
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