欧州マーケットダイジェスト・5日 株安・金利上昇・円失速
(5日終値:6日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=144.00円(5日15時時点比△1.39円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.72円(△2.11円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0953ドル(△0.0041ドル)
FTSE100種総合株価指数:8008.23(前営業日比▲166.48)
ドイツ株式指数(DAX):17339.00(▲322.22)
10年物英国債利回り:3.869%(△0.041%)
10年物独国債利回り:2.191%(△0.017%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
7月仏サービス部門PMI改定値
50.1 50.7
7月独サービス部門PMI改定値
52.5 52.0
7月ユーロ圏サービス部門PMI改定値
51.9 51.9
7月英サービス部門PMI改定値
52.5 52.4
6月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)
(前月比) 0.5% ▲0.2%
(前年比) ▲3.2% ▲4.1%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は買い戻しが進んだ。米景気懸念を背景に本日のアジア株式相場や欧州株相場が軒並み大幅下落すると、投資家が運用リスクを避ける動きを強め円買い・ドル売りが先行した。18時30分前には一時141.76円付近まで値を下げた。
ただ、アジア時間に付けた1月2日以来の安値141.70円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。NY時間発表の7月米ISM非製造業景況指数が51.4と予想の51.0を上回ったことが伝わると買い戻しが加速した。一時は3.6653%前後と昨年6月以来の低水準を記録した米10年債利回りが上昇に転じたことも相場を下支えし、1時30分前に144.89円付近まで下げ渋った。
・ユーロドルは伸び悩み。米景気懸念を背景に米長期金利が低下するとユーロ買い・ドル売りが進行。22時前に一時1.1008ドルと1月2日以来の高値を付けた。
ただ、同日高値1.1046ドルがレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米ISM非製造業景況指数の上振れも相場の重しとなり、2時30分過ぎには1.0947ドル付近まで下押しした。
なお、グールズビー米シカゴ連銀総裁は「7月米雇用統計は予想より低調だったが、景気後退(リセッション)には陥っていない」との見解を示したほか、「米連邦準備理事会(FRB)当局者は環境の変化を認識し、政策金利が過度に制約的にならないようにする必要がある」などと話した。
・ユーロ円は下値が堅かった。アジア市場では一時154.42円と年初来安値を付けたものの、欧米市場では急ピッチで下落した反動が出て買い戻しが優勢となった。夜間取引の日経平均先物が急反発したことも相場の支援材料となり、1時30分前に158.76円付近まで持ち直した。
なお、5日の東京株式市場では日経平均が急落し、下落幅はブラックマンデー翌日の3836円安を超えて過去最大となったが、ナイト・セッションの日経平均先物は大証終値比2450円高の3万3830円まで反発する場面があった。
・ロンドン株式相場は大幅に3日続落。前週末の米国株や本日のアジア株相場が大幅に下落すると、投資家のリスク回避姿勢が強まり英株にも売りが波及した。時間外の米株価指数先物の急落も相場の重し。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られたほか、BPやシェルなどエネルギー株が値下がりした。
・フランクフルト株式相場は3日続落。米景気懸念を背景に本日のアジア株式相場が軒並み大幅下落すると、投資家が運用リスクを避ける動きを強め、欧州株全般に売りが広がった。個別ではエーオン(4.81%安)やザランド(4.26%安)、フォルクスワーゲン(3.06%安)などの下げが目立ち、インフィニオン・テクノロジーズ(1.34%高)などを除く36銘柄が下落した。
・欧州債券相場は下落。世界的な株安を背景に相対的に安全な資産とされる独国債には買いが先行したものの、米指標の上振れをきっかけに米国債が下落すると独国債にも売りが波及した。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=144.00円(5日15時時点比△1.39円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.72円(△2.11円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0953ドル(△0.0041ドル)
FTSE100種総合株価指数:8008.23(前営業日比▲166.48)
ドイツ株式指数(DAX):17339.00(▲322.22)
10年物英国債利回り:3.869%(△0.041%)
10年物独国債利回り:2.191%(△0.017%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
7月仏サービス部門PMI改定値
50.1 50.7
7月独サービス部門PMI改定値
52.5 52.0
7月ユーロ圏サービス部門PMI改定値
51.9 51.9
7月英サービス部門PMI改定値
52.5 52.4
6月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)
(前月比) 0.5% ▲0.2%
(前年比) ▲3.2% ▲4.1%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は買い戻しが進んだ。米景気懸念を背景に本日のアジア株式相場や欧州株相場が軒並み大幅下落すると、投資家が運用リスクを避ける動きを強め円買い・ドル売りが先行した。18時30分前には一時141.76円付近まで値を下げた。
ただ、アジア時間に付けた1月2日以来の安値141.70円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。NY時間発表の7月米ISM非製造業景況指数が51.4と予想の51.0を上回ったことが伝わると買い戻しが加速した。一時は3.6653%前後と昨年6月以来の低水準を記録した米10年債利回りが上昇に転じたことも相場を下支えし、1時30分前に144.89円付近まで下げ渋った。
・ユーロドルは伸び悩み。米景気懸念を背景に米長期金利が低下するとユーロ買い・ドル売りが進行。22時前に一時1.1008ドルと1月2日以来の高値を付けた。
ただ、同日高値1.1046ドルがレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米ISM非製造業景況指数の上振れも相場の重しとなり、2時30分過ぎには1.0947ドル付近まで下押しした。
なお、グールズビー米シカゴ連銀総裁は「7月米雇用統計は予想より低調だったが、景気後退(リセッション)には陥っていない」との見解を示したほか、「米連邦準備理事会(FRB)当局者は環境の変化を認識し、政策金利が過度に制約的にならないようにする必要がある」などと話した。
・ユーロ円は下値が堅かった。アジア市場では一時154.42円と年初来安値を付けたものの、欧米市場では急ピッチで下落した反動が出て買い戻しが優勢となった。夜間取引の日経平均先物が急反発したことも相場の支援材料となり、1時30分前に158.76円付近まで持ち直した。
なお、5日の東京株式市場では日経平均が急落し、下落幅はブラックマンデー翌日の3836円安を超えて過去最大となったが、ナイト・セッションの日経平均先物は大証終値比2450円高の3万3830円まで反発する場面があった。
・ロンドン株式相場は大幅に3日続落。前週末の米国株や本日のアジア株相場が大幅に下落すると、投資家のリスク回避姿勢が強まり英株にも売りが波及した。時間外の米株価指数先物の急落も相場の重し。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られたほか、BPやシェルなどエネルギー株が値下がりした。
・フランクフルト株式相場は3日続落。米景気懸念を背景に本日のアジア株式相場が軒並み大幅下落すると、投資家が運用リスクを避ける動きを強め、欧州株全般に売りが広がった。個別ではエーオン(4.81%安)やザランド(4.26%安)、フォルクスワーゲン(3.06%安)などの下げが目立ち、インフィニオン・テクノロジーズ(1.34%高)などを除く36銘柄が下落した。
・欧州債券相場は下落。世界的な株安を背景に相対的に安全な資産とされる独国債には買いが先行したものの、米指標の上振れをきっかけに米国債が下落すると独国債にも売りが波及した。
(中村)