今日の株式見通し=乱高下か 米国株は大幅安も先物は上昇スタートを示唆

 東京市場は乱高下か。米国株は下落。ダウ平均は1033ドル安の38703ドルで取引を終えた。景気後退に対する警戒から幅広い銘柄が売られる展開。1200ドル超下げる場面もあり、ナスダックは3%を超える下落と、リスクオフの様相が強まった。米10年債利回りは小動き。ドル円は足元144円30銭近辺で推移している。

 米国株は派手な下げとなった。ただ、CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて1810円高の33190円、ドル建てが1940円高の33320円で取引を終えており、大幅高スタートを示唆している。きのうの日経平均(終値:31458円、4451円安)は後場に下げ幅を広げており、米国株の下落に関してはある程度織り込んでいると考えられる。ADRでも多くの銘柄が大幅高となっており、歴代最大の下げ幅を記録したことで、いったんは押し目買いが優勢となりそうだ。

 とは言え、きのうは世界的に株安が進んだだけに、アジア株、米株先物、ドル円動向などには神経質となるだろう。多くの銘柄が同じ方向を向くことで、指数の動きは荒くなりやすい。大幅高から一転大幅安となることもあり得る。押し目買いと戻り売りがせめぎ合い、引けまで目が離せない1日となりそうだ。レンジは上下に幅広く取りたい。買い先行から失速すれば30000円割れもあるとみる。失速がなければCME225先物の水準からさらに1000~2000円程度の上振れは十分期待できる。日経平均の予想レンジは29000円-35000円。
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