ニューヨーク外国為替市場概況・6日 ドル円、6日ぶり小反発

 6日のニューヨーク外国為替市場でドル円は6営業日ぶりに小反発。終値は144.34円と前営業日NY終値(144.18円)と比べて16銭程度のドル高水準だった。本日の東京株式市場では前日5日に過去最大の下落幅となった日経平均が大幅に反発し過去最大の上げ幅を記録。投資家の過度なリスク回避姿勢が和らぎ、円売り・ドル買いが出た。東京市場では一時146.36円まで上昇する場面があった。
 ただ、NY市場では戻りの鈍さが目立った。ナイト・セッションの日経平均先物が大証終値比1410円安の3万2830円まで下落したことなどが相場の重しになると、一時144.05円付近まで下押しした。米長期金利の指標となる米10年債利回りが3.90%台まで上昇すると、2時前に145.42円付近まで持ち直す場面もあったが、戻りは限定的。引けにかけては144.17円付近まで押し戻された。

 ユーロドルは3日ぶりに反落。終値は1.0931ドルと前営業日NY終値(1.0952ドル)と比べて0.0021ドル程度のユーロ安水準だった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出たほか、6月ユーロ圏小売売上高が予想を下回ったことが相場の重しとなり、20時30分前に一時1.0904ドルと日通し安値を付けた。
 ただ、前日の安値1.0893ドルが目先サポートとして働くと下げ渋った。24時前には1.0935ドル付近まで下値を切り上げた。

 ユーロ円は小幅ながら8日続落。終値は157.79円と前営業日NY終値(157.90円)と比べて11銭程度のユーロ安水準。ドル円と同様に東京市場では160.22円まで買われたが、NY市場では日経平均先物の大幅下落を受けて一時157.30円と日通し安値を付けた。米国株相場が上昇すると買い戻しが優勢となり、2時前に158.91円付近まで持ち直したものの、買い戻しの勢いは長続きしなかった。取引終了間際には157.58円付近まで押し戻された。

本日の参考レンジ
ドル円:143.63円 - 146.36円
ユーロドル:1.0904ドル - 1.0963ドル
ユーロ円:157.30円 - 160.22円

(中村)
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