東京外国為替市場概況・12時 ドル円、急上昇

 7日の東京外国為替市場でドル円は急上昇。12時時点では146.83円とニューヨーク市場の終値(144.34円)と比べて2円49銭程度のドル高水準だった。従来タカ派とされる内田日銀副総裁の「金融市場が不安定な状況では利上げをすることはない」とのハト派的発言をきっかけに、ドル円は先週末2日以来の水準147.48円まで急騰。ただ、円売り・ドル買い一服後は146.35円前後まで1円以上も下押すなど荒っぽい動きだった。一時1000円超高まで上昇した日経平均株価が500円高前後まで上昇幅を縮小した動きも相まって反落を後押ししたもよう。

 ユーロ円も急上昇後に下押し。12時時点では160.28円とニューヨーク市場の終値(157.79円)と比べて2円49銭程度のユーロ高水準だった。ドル円の上下にともなう円相場の動向に連動。ドル円同様に先週末2日以来となる水準160.93円まで急騰後、159.78円前後まで押し返される場面があった。

 ユーロドルは下押し。12時時点では1.0916ドルとニューヨーク市場の終値(1.0931ドル)と比べて0.0015ドル程度のユーロ安水準だった。円相場のように激しい動きではないが、時間外取引の米10年債利回りが昨日のレンジを上回る3.91%台まで上昇するなか、1.0911ドルまでユーロ安・ドル高となった。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.29円 - 147.48円
ユーロドル:1.0911ドル - 1.0932ドル
ユーロ円:157.70円 - 160.93円

(関口)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。