欧州マーケットダイジェスト・7日 株高・金利上昇・ドルもみ合い
(7日終値:8日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=147.03円(7日15時時点比△0.08円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=160.58円(△0.27円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0922ドル(△0.0013ドル)
FTSE100種総合株価指数:8166.88(前営業日比△140.19)
ドイツ株式指数(DAX):17615.15(△260.83)
10年物英国債利回り:3.949%(△0.029%)
10年物独国債利回り:2.268%(△0.067%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
6月独鉱工業生産
(前月比) 1.4% ▲3.1%・改
(前年比) ▲4.1% ▲7.2%・改
6月独貿易収支
204億ユーロの黒字 253億ユーロの黒字・改
6月仏貿易収支
60.88億ユーロの赤字 77.16億ユーロの赤字・改
6月仏経常収支
26億ユーロの赤字 25億ユーロの赤字・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は147.00円を挟んだもみ合いの展開に終始した。内田真一日銀副総裁が東京時間に「市場が不安定な状況で利上げをすることはない」「当面現在の水準で金融緩和をしっかりと続けていく必要がある」と述べ、追加利上げに慎重な見解を示すと、本日の東京市場では日経平均株価が続伸し、円売り・ドル買いが優勢となった。欧米市場に入ってからも円売り・ドル買いが出やすい地合いとなった。日本時間夕刻に一時146.10円付近まで下押ししたものの、0時30分過ぎには147.68円付近まで持ち直している。米長期金利の指標となる米10年債利回りが3.96%台まで上昇したことも相場を下支えした。
もっとも、東京時間に付けた日通し高値147.90円を上抜けることは出来なかった。
なお、三村淳財務官はこの日のイベントで「マーケットの不安定な状況は緊張感を持って注視する必要」「為替は特定の水準ではなくボラティリティを見ている」「為替はファンダメンタルズを反映し、安定推移が望ましい」「(介入に関して)人が変わったから政策変わるものではない」と話したが、相場の反応は限られた。
・ユーロドルは小幅高。本日NYカット(日本時間23時)に行使期限を迎えるオプションが1.0905ドルや1.0920ドル、1.0925ドルに観測されていただけに、しばらくは1.09ドル台前半でのもみ合いに終始した。ただ、23時を過ぎるとユーロ買い・ドル売りがじわりと強まり、0時30分前に一時1.0937ドルと日通し高値を更新した。
・ユーロ円は小高い。日本時間夕刻に一時159.56円付近まで値を下げたものの、欧米株価の上昇を背景に投資家の過度なリスク回避姿勢が和らぐと円売り・ユーロ買いが優勢となり、0時過ぎに一時161.44円と本日高値を更新した。
ただ、一時は480ドル超上昇したダウ平均が下げに転じると160.43円付近まで伸び悩んだ。
・ロンドン株式相場は続伸。日本などアジアの主要株式相場の上昇を受けて投資家心理が改善すると、幅広い業種に買いが広がった。HSBCやバークレイズなど金融株が買われたほか、BPやシェルなどエネルギー株が値上がりした。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株も堅調だった。
・フランクフルト株式相場は続伸。足もとで不安定な動きを続けていた日経平均株価が続伸すると、投資家心理が改善し独株にも買いが波及した。個別では決算内容が好感されたコンチネンタル(6.84%高)を筆頭にバイエル(3.16%高)やRWE(3.00%高)の上昇が目立った。半面、減益決算を発表したコメルツ銀行(3.72%安)は大きく売られた。
・欧州債券相場は下落。株高を受けて、相対的に安全資産とされる独国債には売りが出た。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=147.03円(7日15時時点比△0.08円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=160.58円(△0.27円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0922ドル(△0.0013ドル)
FTSE100種総合株価指数:8166.88(前営業日比△140.19)
ドイツ株式指数(DAX):17615.15(△260.83)
10年物英国債利回り:3.949%(△0.029%)
10年物独国債利回り:2.268%(△0.067%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
6月独鉱工業生産
(前月比) 1.4% ▲3.1%・改
(前年比) ▲4.1% ▲7.2%・改
6月独貿易収支
204億ユーロの黒字 253億ユーロの黒字・改
6月仏貿易収支
60.88億ユーロの赤字 77.16億ユーロの赤字・改
6月仏経常収支
26億ユーロの赤字 25億ユーロの赤字・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は147.00円を挟んだもみ合いの展開に終始した。内田真一日銀副総裁が東京時間に「市場が不安定な状況で利上げをすることはない」「当面現在の水準で金融緩和をしっかりと続けていく必要がある」と述べ、追加利上げに慎重な見解を示すと、本日の東京市場では日経平均株価が続伸し、円売り・ドル買いが優勢となった。欧米市場に入ってからも円売り・ドル買いが出やすい地合いとなった。日本時間夕刻に一時146.10円付近まで下押ししたものの、0時30分過ぎには147.68円付近まで持ち直している。米長期金利の指標となる米10年債利回りが3.96%台まで上昇したことも相場を下支えした。
もっとも、東京時間に付けた日通し高値147.90円を上抜けることは出来なかった。
なお、三村淳財務官はこの日のイベントで「マーケットの不安定な状況は緊張感を持って注視する必要」「為替は特定の水準ではなくボラティリティを見ている」「為替はファンダメンタルズを反映し、安定推移が望ましい」「(介入に関して)人が変わったから政策変わるものではない」と話したが、相場の反応は限られた。
・ユーロドルは小幅高。本日NYカット(日本時間23時)に行使期限を迎えるオプションが1.0905ドルや1.0920ドル、1.0925ドルに観測されていただけに、しばらくは1.09ドル台前半でのもみ合いに終始した。ただ、23時を過ぎるとユーロ買い・ドル売りがじわりと強まり、0時30分前に一時1.0937ドルと日通し高値を更新した。
・ユーロ円は小高い。日本時間夕刻に一時159.56円付近まで値を下げたものの、欧米株価の上昇を背景に投資家の過度なリスク回避姿勢が和らぐと円売り・ユーロ買いが優勢となり、0時過ぎに一時161.44円と本日高値を更新した。
ただ、一時は480ドル超上昇したダウ平均が下げに転じると160.43円付近まで伸び悩んだ。
・ロンドン株式相場は続伸。日本などアジアの主要株式相場の上昇を受けて投資家心理が改善すると、幅広い業種に買いが広がった。HSBCやバークレイズなど金融株が買われたほか、BPやシェルなどエネルギー株が値上がりした。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株も堅調だった。
・フランクフルト株式相場は続伸。足もとで不安定な動きを続けていた日経平均株価が続伸すると、投資家心理が改善し独株にも買いが波及した。個別では決算内容が好感されたコンチネンタル(6.84%高)を筆頭にバイエル(3.16%高)やRWE(3.00%高)の上昇が目立った。半面、減益決算を発表したコメルツ銀行(3.72%安)は大きく売られた。
・欧州債券相場は下落。株高を受けて、相対的に安全資産とされる独国債には売りが出た。
(中村)