東京マーケットダイジェスト・14日 NZドル安・株高

(14日15時時点)
ドル円:1ドル=147.09円(前営業日NY終値比△0.25円)
ユーロ円:1ユーロ=161.65円(△0.23円)
ユーロドル:1ユーロ=1.0991ドル(▲0.0002ドル)
日経平均株価:36442.43円(前営業日比△209.92円)
東証株価指数(TOPIX):2581.90(△28.35)
債券先物9月物:145.48円(△0.22円)
新発10年物国債利回り:0.810%(▲0.030%)
ユーロ円TIBOR3カ月物:0.25700%(横ばい)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な国内経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は下値が堅い。日経平均株価の上昇などを手掛かりにした買いが入り、一時147.19円まで値を上げた。その後は日経平均の失速に伴って売りが出たほか、NZドル円などの下落につれて146.08円まで反落。岸田首相が自民党総裁選に不出馬の意向を示したとの報道が伝わり、政局の先行き不透明感が高まったことも相場の重しとなった。ただ、一巡後は日経平均が再びプラス圏に切り返したことなどを材料に147円台を回復した。

・NZドルは軟調。ニュージーランド準備銀行(RBNZ)はこの日、政策金利を従来の5.50%から5.25%へと引き下げることを決定。声明文では「金融政策の引き締めを緩和し始める余地がある」などの見解が示されたほか、オアRBNZ総裁は「金利の正常化を開始できる」「今後の利下げはデータ次第」などと述べた。市場では据え置きを予想する向きが多かったこともあり、公表後はNZドル売りで反応。NZドル米ドルは0.6003米ドル、NZドル円は88.01円まで下押しした。

・ユーロ円は下値が堅い。ドル円と同様の展開となり、11時30分過ぎに160.59円まで下落した後に161円台半ばまで反発した。

・ユーロドルは小動き。1.0990ドルを挟んだレンジ内での方向感を欠いた動きとなった。

・日経平均株価は3日続伸。昨日の米国株式市場でハイテク株が上昇し、この日の東京市場でも半導体関連株などが買われた。指数は450円超高まで上げたが、前日から大きく上昇していた反動で高値圏では利益確定や戻り待ちの売りも観測され、一時は下げに転じる場面もあった。もっとも、後場に入ると再びプラス圏に浮上。岸田首相の自民党総裁選の不出馬報道などもあり、この日の相場は不安定な動きが目立った。

・債券先物相場は続伸。前日の米国債券相場が上昇した流れを引き継いで買い先行で始まったが、その後は5年物国債入札を控えた持ち高調整の売りに押された。5年債入札は「低調だった」と受け止められたが、事前に売りが進んでいたことから入札後は材料出尽くしの買い戻しが入った。

(岩間)
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