ロンドン為替見通し=ポンド、連日注目指標睨みながら追加利下げの見極め
本日の欧州タイムでは英4-6月期GDP速報値や英6月鉱工業生産などの結果を受けたポンドの動きに注目。連日、英国内では注目の経済指標の発表が相次いでおり、指標結果に睨みながらイングランド銀行(英中銀、BOE)の追加利下げを見極める展開となる。
13日に発表された4-6月の英賃金上昇率(除賞与)は予想通りの+5.4%と3-5月から伸びが鈍化したが、4-6月英失業率(ILO方式)は4.2%と予想外に低下し、労働市場の底堅さが示され、追加利下げへの慎重な見方を強める結果となった。一方、昨日に発表された7月英消費者物価指数(CPI)は前年比+2.2%と上昇率は今年初めて加速したが予想を下回り、同コアも予想比下振れの+3.3%となり、BOEが物価圧力の手がかりとして注目するサービス価格の上昇率は5.2%と前月の5.7%から鈍化し、BOEの利下げを正当化する結果となった。次回9月会合での追加利下げと据え置きの思惑が交錯しており、英中銀メンバーらは9月会合ぎりぎりまで決断を迫れる可能性がある。
ユーロは英経済指標の結果を受けて対ポンドの動きを主導に動意づく可能性はあるが、独自の手がかりが乏しく、ユーロドルは今晩の7月米小売売上高や新規失業保険申請件数などの結果を受けたドルの動きに左右されるか。昨日に1.1047ドルまで年初来高値を更新したユーロドルは1.10ドル大台に定着できるかどうかが注目される。米利下げ観測の高まりを背景としたドルの重い動きが支えとなっているが、ユーロの買い材料も乏しく、積極的に上値を追う展開にもなりにくい。
想定レンジ上限
・ユーロドル:昨日につけた年初来高値1.1047ドルが上値めど。上抜けると昨年12月28日高値1.1139ドルが視野に入るか。
・ポンドドル:7月22日高値1.2942ドル、その上は同月17日に付けた年初来高値1.3044ドルが上値めど。
想定レンジ下限
・ユーロドル:日足一目均衡表・転換線1.0965ドルや、同基準線1.0913ドルが下値めど。
・ポンドドル:日足一目均衡表・転換線1.2769ドルや、日足一目均衡表・雲の下限1.2698ドル近辺が下値めど。
(金)
13日に発表された4-6月の英賃金上昇率(除賞与)は予想通りの+5.4%と3-5月から伸びが鈍化したが、4-6月英失業率(ILO方式)は4.2%と予想外に低下し、労働市場の底堅さが示され、追加利下げへの慎重な見方を強める結果となった。一方、昨日に発表された7月英消費者物価指数(CPI)は前年比+2.2%と上昇率は今年初めて加速したが予想を下回り、同コアも予想比下振れの+3.3%となり、BOEが物価圧力の手がかりとして注目するサービス価格の上昇率は5.2%と前月の5.7%から鈍化し、BOEの利下げを正当化する結果となった。次回9月会合での追加利下げと据え置きの思惑が交錯しており、英中銀メンバーらは9月会合ぎりぎりまで決断を迫れる可能性がある。
ユーロは英経済指標の結果を受けて対ポンドの動きを主導に動意づく可能性はあるが、独自の手がかりが乏しく、ユーロドルは今晩の7月米小売売上高や新規失業保険申請件数などの結果を受けたドルの動きに左右されるか。昨日に1.1047ドルまで年初来高値を更新したユーロドルは1.10ドル大台に定着できるかどうかが注目される。米利下げ観測の高まりを背景としたドルの重い動きが支えとなっているが、ユーロの買い材料も乏しく、積極的に上値を追う展開にもなりにくい。
想定レンジ上限
・ユーロドル:昨日につけた年初来高値1.1047ドルが上値めど。上抜けると昨年12月28日高値1.1139ドルが視野に入るか。
・ポンドドル:7月22日高値1.2942ドル、その上は同月17日に付けた年初来高値1.3044ドルが上値めど。
想定レンジ下限
・ユーロドル:日足一目均衡表・転換線1.0965ドルや、同基準線1.0913ドルが下値めど。
・ポンドドル:日足一目均衡表・転換線1.2769ドルや、日足一目均衡表・雲の下限1.2698ドル近辺が下値めど。
(金)