株式明日の戦略-週間で3000円を超える上昇、一定の戻り達成で来週は売り買い交錯か
16日の日経平均は大幅に5日続伸。終値は1336円高の38062円。15日の米国では、市場予想を上回る7月小売売上高などを受けて景気後退に対する警戒が和らぎ、ダウ平均が500ドルを超える大幅上昇。米長期金利が上昇してドル円は円安(ドル高)に振れた。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1535/値下がり90。ファーストリテイリングが6%を超える上昇。三井住友や三菱UFJなど銀行株が米長期金利の上昇に強い反応を見せた。アドバンテスト、東京エレクトロン、ディスコなど半導体株が急伸。フジクラ、リクルート、アイスタイルなど直近で決算反応が良かった銘柄に改めての買いが入った。
一方、月次を材料にマツキヨココカラが下落。ダイワサイクルは10%を超える下落となった。今期の営業赤字見通しが嫌気された総医研HDが急落。サンバイオ、クオリプス、セルシードなどバイオ関連が売りに押されたほか、タイミー、リベラウェア、ファベルなど直近上場株に下落銘柄が多かった。
日経平均は今週2度目の4桁上昇。終値(38062円)では25日線(37941円、16日時点)や節目の38000円を上回った。8月1日の終値が38126円で、2日と5日の急落分はほぼ埋めている。8月5日の1日で4000円を超える下落に関しては、相場の神様の気まぐれだったのかと思えるくらい、6日以降の動きは強い。これだけ戻してくれば、来週以降、下に値幅が出たとしても、ある程度のボラティリティは許容されて冷静に押し目を拾う動きが出てくると思われる。すぐに40000円を回復できるかどうかはともかく、8月5日の31458円(終値)は今年の安値となる可能性が高い。
【来週の見通し】
一進一退か。22日~24日にジャクソンホール会議が開催され、パウエルFRB議長の基調講演が23日に予定されている。東京市場では来週の時点では議長の発言内容は消化できないが、この場でパウエルFRB議長が9月の利下げを明言するとの期待が高いだけに、週半ばまでは底堅い地合いが続くだろう。ただ、米国株はジャクソンホール会議に向けて前のめりで買いが入っている可能性もあるだけに、直前では上値が重くなることも想定しておく必要がある。米7月小売売上高は強い内容であっただけに、利下げに対する期待がトーンダウンする可能性もある。日本株も今週、一定の戻りを達成しているだけに、ここからの上値追いに慎重になってくると思われる。週後半にかけては売り買いが交錯して、やや相場が不安定になると予想する。
【今週を振り返る】
大幅高となった。日経平均は三連休明けの13日に1207円高と4桁の上昇。休場の間の米国株やドル円が落ち着いていたことが安心材料となり、直近の下げに対する押し目買いが入った。14日は場中に岸田首相が自民党総裁選に出馬しないとのニュースが飛び込み乱高下したが、200円を超える上昇。15日は売りが先行したものの、早々に切り返して連日で200円を超える上昇となった。さらに16日には米国株高や円安進行を追い風に1336円高と間を置かず4桁の上昇。38000円台に乗せて週を終えた。米国の経済指標を多く確認する週であったが、7月の生産者物価指数(PPI)や消費者物価指数(CPI)はインフレ鈍化期待を高める結果となり、7月小売売上高は景気後退に対する警戒を和らげた。米国株の強い上昇にも後押しされて、日経平均は週間で約3037円の上昇。週足では5週ぶりに陽線を形成した。
【来週の予定】
国内では、6月機械受注(8/19)、7月首都圏マンション発売、20年国債入札(8/20)、7月貿易統計、7月訪日外客数(8/21)、7月全国消費者物価指数(CPI)(8/23)などがある。
企業決算では、あいHD、北川精機(8/19)などが発表を予定している。
海外の経済指標の発表やイベントでは、7/30~31開催のFOMC議事要旨、米20年国債入札(8/21)、米8月製造業購買担当者景気指数(PMI)、米7月中古住宅販売件数、ジャクソンホール会議(8/22~24)(8/22)、米7月新築住宅販売件数(8/23)などがある。
米企業決算では、エスティ・ローダー(8/19)、ロウズ・カンパニーズ、メドトロニック(8/20)、アナログ・デバイセズ、ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ、ターゲット、TJXカンパニー(8/21)、インテュイト、ロス・ストアーズ(8/22)などが発表を予定している。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1535/値下がり90。ファーストリテイリングが6%を超える上昇。三井住友や三菱UFJなど銀行株が米長期金利の上昇に強い反応を見せた。アドバンテスト、東京エレクトロン、ディスコなど半導体株が急伸。フジクラ、リクルート、アイスタイルなど直近で決算反応が良かった銘柄に改めての買いが入った。
一方、月次を材料にマツキヨココカラが下落。ダイワサイクルは10%を超える下落となった。今期の営業赤字見通しが嫌気された総医研HDが急落。サンバイオ、クオリプス、セルシードなどバイオ関連が売りに押されたほか、タイミー、リベラウェア、ファベルなど直近上場株に下落銘柄が多かった。
日経平均は今週2度目の4桁上昇。終値(38062円)では25日線(37941円、16日時点)や節目の38000円を上回った。8月1日の終値が38126円で、2日と5日の急落分はほぼ埋めている。8月5日の1日で4000円を超える下落に関しては、相場の神様の気まぐれだったのかと思えるくらい、6日以降の動きは強い。これだけ戻してくれば、来週以降、下に値幅が出たとしても、ある程度のボラティリティは許容されて冷静に押し目を拾う動きが出てくると思われる。すぐに40000円を回復できるかどうかはともかく、8月5日の31458円(終値)は今年の安値となる可能性が高い。
【来週の見通し】
一進一退か。22日~24日にジャクソンホール会議が開催され、パウエルFRB議長の基調講演が23日に予定されている。東京市場では来週の時点では議長の発言内容は消化できないが、この場でパウエルFRB議長が9月の利下げを明言するとの期待が高いだけに、週半ばまでは底堅い地合いが続くだろう。ただ、米国株はジャクソンホール会議に向けて前のめりで買いが入っている可能性もあるだけに、直前では上値が重くなることも想定しておく必要がある。米7月小売売上高は強い内容であっただけに、利下げに対する期待がトーンダウンする可能性もある。日本株も今週、一定の戻りを達成しているだけに、ここからの上値追いに慎重になってくると思われる。週後半にかけては売り買いが交錯して、やや相場が不安定になると予想する。
【今週を振り返る】
大幅高となった。日経平均は三連休明けの13日に1207円高と4桁の上昇。休場の間の米国株やドル円が落ち着いていたことが安心材料となり、直近の下げに対する押し目買いが入った。14日は場中に岸田首相が自民党総裁選に出馬しないとのニュースが飛び込み乱高下したが、200円を超える上昇。15日は売りが先行したものの、早々に切り返して連日で200円を超える上昇となった。さらに16日には米国株高や円安進行を追い風に1336円高と間を置かず4桁の上昇。38000円台に乗せて週を終えた。米国の経済指標を多く確認する週であったが、7月の生産者物価指数(PPI)や消費者物価指数(CPI)はインフレ鈍化期待を高める結果となり、7月小売売上高は景気後退に対する警戒を和らげた。米国株の強い上昇にも後押しされて、日経平均は週間で約3037円の上昇。週足では5週ぶりに陽線を形成した。
【来週の予定】
国内では、6月機械受注(8/19)、7月首都圏マンション発売、20年国債入札(8/20)、7月貿易統計、7月訪日外客数(8/21)、7月全国消費者物価指数(CPI)(8/23)などがある。
企業決算では、あいHD、北川精機(8/19)などが発表を予定している。
海外の経済指標の発表やイベントでは、7/30~31開催のFOMC議事要旨、米20年国債入札(8/21)、米8月製造業購買担当者景気指数(PMI)、米7月中古住宅販売件数、ジャクソンホール会議(8/22~24)(8/22)、米7月新築住宅販売件数(8/23)などがある。
米企業決算では、エスティ・ローダー(8/19)、ロウズ・カンパニーズ、メドトロニック(8/20)、アナログ・デバイセズ、ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ、ターゲット、TJXカンパニー(8/21)、インテュイト、ロス・ストアーズ(8/22)などが発表を予定している。