ニューヨーク外国為替市場概況・26日 ドル円、反発

 26日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反発。終値は144.53円と前営業日NY終値(144.37円)と比べて16銭程度のドル高水準だった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が前週末23日にジャクソンホール会議で講演し、9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ開始をほぼ明言。本日のアジア市場でもドル売りが継続し、一時143.45円と5日以来の安値を付けた。
 ただ、NY市場ではポジション調整目的のドル買い戻しが優勢に。7月米耐久財受注額が予想を上回ったことや米長期金利の上昇に転じたことも円売り・ドル買いを促し、3時30分過ぎには一時144.65円と日通し高値を更新した。
 なお、FOMCで投票権を有するデイリー米サンフランシスコ連銀総裁は大手ベンターとのインタビューで「政策を調整する時期が来ている」「9月の利下げが軌道から外れる事態は考えにくい」などと述べたと伝わった。

 ユーロドルは反落。終値は1.1161ドルと前営業日NY終値(1.1192ドル)と比べて0.0031ドル程度のユーロ安水準だった。アジア市場では一時1.1202ドルと昨年7月20日以来約1年1カ月ぶりの高値を付けたものの、欧米市場に入るとポジション調整目的の売りが優勢となり弱含んだ。22時過ぎには一時1.1150ドルと日通し安値を更新した。
 ただ、本日はサマーバンクホリデーの祝日で英国市場が休場となったことから市場参加者も少なく、値動きは限定的だった。24時前には1.1179ドル付近まで下げ渋った。

 ユーロ円は続落。終値は161.31円と前営業日NY終値(161.58円)と比べて27銭程度のユーロ安水準。22時過ぎに一時本日安値となる160.51円まで値を下げたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となり161.48円付近まで持ち直した。ただ、アジア時間に付けた日通し高値161.55円を上抜けることは出来なかった。

本日の参考レンジ
ドル円:143.45円 - 144.65円
ユーロドル:1.1150ドル - 1.1202ドル
ユーロ円:160.51円 - 161.55円

(中村)
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