ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、一転下落

 23日のニューヨーク外国為替市場でドル円は一転下落した。24時時点では145.20円と22時時点(145.99円)と比べて79銭程度のドル安水準だった。23時前に一時146.48円と日通し高値を付けたものの、前日の高値146.53円がレジスタンスとして働くと失速した。
 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長はジャクソンホール会議での講演で「政策を調整する時が来た」「インフレ率が2%への軌道にあるとの確信強めた」と述べたほか、「労働市場がこれ以上減速することを歓迎しない」などと発言。市場では「9月17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ開始をほぼ明言した」と受け止められ、ドルを売る動きが広がった。24時前には一時144.96円と日通し安値を更新した。

 ユーロドルは堅調。24時時点では1.1175ドルと22時時点(1.1114ドル)と比べて0.0061ドル程度のユーロ高水準だった。パウエルFRB議長の発言を受けてFRBによる9月利下げ転換が改めて意識されるとドル全面安の展開となった。24時前に一時1.1185ドルと昨年7月20日以来約1年1カ月ぶりの高値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時100.81と昨年12月28日以来の低水準を付けた。

 ユーロ円はもみ合い。24時時点では162.26円と22時時点(162.25円)と比べて1銭程度のユーロ高水準。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.96円 - 146.48円
ユーロドル:1.1105ドル - 1.1185ドル
ユーロ円:161.69円 - 162.71円


(中村)
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