ニューヨーク外国為替市場概況・20日 ドル円、3日続落

 20日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3日続落。終値は145.26円と前営業日NY終値(146.59円)と比べて1円33銭程度のドル安水準だった。欧米株相場の下落を背景にリスク回避の円買い・ドル売りが先行。米長期金利の指標となる米10年債利回りが3.80%台まで低下すると全般ドル売りが加速し、一時145.20円まで値を下げた。市場では「米労働省が21日に公表する年次改定で過去の雇用統計を下方修正するとの観測もくすぶる」との声が聞かれた。
 なお、市場参加者らは米労働省が明日発表する年次改定で、3月までの年間雇用者数の伸びが現在の推定から少なくとも60万人下方修正されると見込んでいる。一部では「100万人規模の改定もあり得る」との指摘があった。

 ユーロドルは3日続伸。終値は1.1130ドルと前営業日NY終値(1.1085ドル)と比べて0.0045ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが優勢になると一時1.1130ドルと年初来高値を更新した。
 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時101.36と1月2日以来の低水準を付けた。

 ユーロ円は3日続落。終値は161.67円と前営業日NY終値(162.50円)と比べて83銭程度のユーロ安水準。ドル円の下落につれた売りが出たほか、欧米株価の下落に伴うリスク・オフの円買いが入った。2時過ぎには一時161.54円と日通し安値を更新した。
 ユーロ円以外のクロス円も軟調だった。ポンド円は一時189.24円、豪ドル円は97.87円、NZドル円は89.29円、カナダドル円は106.61円、南アフリカランド円は8.13円、メキシコペソ円は7.64円まで値を下げた。

本日の参考レンジ
ドル円:145.20円 - 147.35円
ユーロドル:1.1072ドル - 1.1130ドル
ユーロ円:161.54円 - 163.19円

(中村)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。