ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、神経質

 21日のニューヨーク外国為替市場でドル円は神経質な動き。24時時点では145.64円と22時時点(145.76円)と比べて12銭程度のドル安水準だった。市場が注目していた米労働省による雇用統計の年次改定公表が予定されていた23時を過ぎても発表されなかったことから、仕掛け的な買いが先行し、一時146.77円まで急伸した。市場では「昨年の数字である30.6万人の下方修正を勘違いした向きが買いを進めた」との指摘もあった。
 もっとも、買いの勢いはすぐに後退し145.42円付近まで押し戻された。米雇用統計の年次改定待ちの中、神経質な動きとなった。
 なお、米労働省は日本時間23時30分過ぎに2024年分の雇用統計について年次改定の推定値を公表。3月までの年間雇用者数の伸びを81.8万人下方修正した。

 ユーロドルも神経質な動き。24時時点では1.1124ドルと22時時点(1.1125ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ安水準だった。米雇用統計の年次改定公表予定時刻だった23時にドル買いが強まると一時1.1100ドルの本日安値まで下落したが、すぐに値を戻した。

 ユーロ円はドル円と似た動き。24時時点では162.01円と22時時点(162.16円)と比べて15銭程度のユーロ安水準。23時過ぎに一時162.92円と日通し高値を付けたものの、すぐに失速し161.83円付近まで下押しした。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.94円 - 146.77円
ユーロドル:1.1100ドル - 1.1133ドル
ユーロ円:161.36円 - 162.92円


(中村)
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